【参加報告】宿遷(日本)投資環境説明会

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【参加報告】宿遷(日本)投資環境説明会

 

参加報告

参加報告
 
2023/08/24 Upd.
 
 今般、中国共産党江蘇省宿遷市委員会陳忠偉書記、宿遷市政府一行が訪日し、8月23日に都内で「宿遷(日本)投資環境説明会 」が開催されました。日中経済協会は本会を後援するとともに、高見澤学理事が挨拶しました。
 初めに、仲小兵副市長、陳忠偉書記から開会挨拶されたあと、中国駐日本大使館経済商務処・申宇一等書記官、中国国際貿易促進委員会史銘首席代表、福島県喜多方市遠藤忠一市長、日本貿易促進機構河田美緒理事、当会高見澤学理事らより来賓挨拶がありました。
 また、天野エンザイム株式会社、森松工業株式会社からも企業代表発言がありました。
 最後に、宿遷市企業と日本企業の協力プロジェクトの調印式が執り行われ、中国駐日本大使館経済商務処・申宇一等書記官、中国国際貿易促進委員会史銘首席代表、福島県喜多方市遠藤忠一市長、日本貿易促進機構河田美緒理事、当会高見澤学理事と会場につめかけた150人ほどの参加者がこの場に立ち会いました。
 以下、陳忠偉書記ならびに宿遷市政府仲小兵副市長の発言内容の仮訳を掲示いたします。宿遷市のビジネス環境を理解する一助として参考にしていただけたら幸いです。
 
 

開会挨拶:中国共産党江蘇省宿遷市委員会 陳忠偉 書記(仮訳)

開会挨拶:中国共産党江蘇省宿遷市委員会 陳忠偉 書記(仮訳)
 
 まずは、宿遷市党委員会と宿遷市人民政府を代表し、宿遷市の発展を支持してくださる各界の友人に心から感謝の意を表したいと思います!今回の訪日を通じて、日本との交流協力を深化し、互恵的な発展を願っております。
 
一、我々は協力の基礎を有し、お互いの理解を深め、より多くのWin-Winのプロジェクトを達成することを願っています。
 宿遷市は従来日本との友好交流を重視しており、官民交流が互いに補い合う良い状況を形成しています。 ニチコン株式会社、株式会社テイン等30社以上の日系企業が宿遷に進出し、事業を拡大しています。
二、我々は協力の条件を揃えており、共に新たなチャンスをつかむことで発展の配当を分かち合うことを望んでいます。
 江蘇省で最も若い都市である宿遷市は、設立して以来わずか27年で人口が100万人近くになり、現代的な中規模都市にまで発展を遂げています。 特に過去の3年間、私たちはコロナ禍の影響やその他の難題を克服し、経済と社会は安定した発展を維持してきております。市のGDPは4000億元を超え、全国70位になっており、今年の上半期において、経済活動は上昇し続け、8.1%のGDP成長率を達成し、江蘇省で2位にランクされています。
三、我々は誠意をもって、美しい宿遷で皆様を迎えることを願っています。
 2000㎢の洪澤湖と400㎢の駱馬湖が南北に向かい合い、黄河と京杭大運河が市内を通過しています。市の森林被覆率は30%近くに達し、「国家生態園林都市」、「中国居住環境入賞都市」、「国家水生態文明都市」、「全国文明都市」などの国家レベルの高い栄誉を相次いで受賞しています。都市信用指数は常に全国トップクラスです。
 
 皆様とより良い未来を共に創造することを期待しています。
 

宿遷市のビジネス環境の紹介:宿遷市人民政府 仲小兵 副市長(仮訳) 

宿遷市のビジネス環境の紹介:宿遷市人民政府 仲小兵 副市長(仮訳) 
 
宿遷市の概要:
 宿遷市は中国東部沿海の江蘇省の北部、上海をはじめとする長江デルタの北翼に位置し、欧州アジア大陸橋の重要なハブです。総面積8524㎢、人口592万人、連続して「国家文明都市」、「国家園林都市」、(ユネップによる)「環境保護・省エネ新モデル都市」を受賞。
宿遷市の優位性:
発展のスピードが速い、発展の空間が大きい。
 1996年に市として設立されて以来、わずか20数年でGDPが当初の125億元から2022年の4100億元まで成長し、全国70位にランクインしています。宿遷市は年間消費総額が5000億元を超えている淮海経済区の中核地域に位置し、江蘇省ないし長江デルタにおける発展の可能性が最も高いと言われるエリアです。
交通が非常に便利。
 高速鉄道網が「南北通達」で、高速鉄道の重要なハブ都市と位置づけられています。高速道路網も「縦横交錯」であり、北京から上海までの高速道路は宿遷市の南北を横断し、近い将来8本の高速道路は宿遷市を経由します。水運網も「密集発達」で、世界で最も長い運河である京杭大運河は市内を貫き、内陸水路の航行可能距離は1000㎞近くあります。
産業は上昇傾向。
 総合的で多様な産業システムが構築されています。機電設備、グリーン食品、ハイエンド紡織、太陽光発電、グリーン住宅、新素材などの産業が主導し、新世代の情報技術、生物医学、デジタル経済が先行する「6+3+X」現代産業システムを構築し、結晶シリコン太陽光発電など20の産業チェーンの育成に力を入れています。 2023年には、主要産業の生産額は5000億元を超え、20の重点産業チェーンの生産額は4500億元を超える見込みです。
強力な企業育成プラットフォーム。
 企業の発展をしっかりサポートする多様なパークプラットフォームを有し、2つの国家経済技術開発区、国家ハイテク区を有し(同時に江蘇省自由貿易区連動革新開発区でもあり)、さらに、4つの省レベルの開発区、6つの南北共同建設園区、8つの先進的特色産業園区があります。各園区は宿遷市の産業誘致とハイレベル人材を集める主要なプラットフォームであり、宿遷市の経済成長の重要な原動力であり、柱となる産業の重要な集積地であります。投資者に最も適切で多様な選択肢を提供することができます。
 また、多様なイノベーションプラットフォーム、例えば、 宿遷(上海)協同イノベーション基地、中華人民共和国科学技術部イノベーション人材推進センター宿遷分院、江蘇宿遷技術取引サービスセンターなどがあり、企業と人材に各種の技術、知的財産権、資金援助サービスを提供することができます。
と同時に、対外的なプラットフォームもしっかり完備されており、宿遷港から、世界の主要な国際港に航行することができます。宿遷港は中国最大の運河沿いの河川港であり、間もなく水路開放港と保税物流センターとして認可され、周辺地域の物資が海運できるようになります。
健全な行政サービスシステムと効率的で便利なビジネス環境。
 常に「ベストはなく、ベターがある」という考えを堅持し、改革と革新を深化させ、支援サービスを最適化し続け、企業に利益をもたらしています。また、国際的なビジネスルールに沿ったビジネス環境を構築しています。
産業育成の面では、「ハイエンド製造基地3カ年行動計画」や、その他の政策ツールボックスを導入しました。規模育成、特色発展、転換・アップグレード、株式改革・上場などの面では、いずれも包括的で直接利用できる支援政策があり、着実に企業の成長を支援してきています。科学技術人材の面では、「人材指導サービス発展行動」などの一連の政策を打ち出し、イノベーション主体の育成とインキュベーターの建設への支援を強化しています。資金調達の面では、特別に56億元規模の「産業開発支援ファンド」を設立し、市内の主要な投資プロジェクトや主要産業、業界をリードする企業は、取得することができます。国内外の起業家の皆様には、365日いつでも効率的で迅速かつ質の高い全面的なサポートと契約から運営までの生涯サービスを提供します。
 宿遷市は中国の法治モデル都市として、常に法律に基づいて各種の市場主体の権利を公平に保護し、公正な競争と独占禁止を推し進め、市場主体間の自由で公正な競争を確保します。今後も、国有企業も私営企業も、内資系も外資系も、互いにWin-Winの協力関係を維持しながら共に発展できるビジネス環境づくりを進めていきます。
 

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