【開催報告】遼寧-東京経済合作交流会
【開催報告】2023遼寧-東京経済合作交流会
◆開催概要
靳国衛・遼寧省副省長を団長とする遼寧省経済貿易代表団が3月21日(火)から24日(金)まで来日し、日本との経済貿易交流と協力を一層促進するために東京、大阪等で一連の経済交流・PR活動を行いました。靳副省長は本年1月の就任で、副省長として今回が初の訪日となりました。
当協会は、3月22日(水)に都内ホテルにて遼寧省と「2023遼寧-東京経済合作交流会」を共催しました。同交流会には、当協会の副会長、常任理事など賛助会員企業、日中東北開発部会の部会員企業および遼寧省代表団、双方関係者ら約50名が出席しました。
靳副省長は、遼寧省と日本の貿易、投資等の経済協力および幅広い交流の実績を評価した上で、今後、協力がさらに強化され、新たな段階に入ることへの期待を表明しました。当協会からは伊澤正理事長が日本側を代表して挨拶し、来賓として宋耀明・中国駐日本国大使館経済商務処公使が挨拶しました。
遼寧省からは、孫繁柏副秘書長をはじめ外事弁公室、商務庁、発展改革委員会等の遼寧省主要政府機関の幹部および瀋陽市副市長、撫順市書記、各市(鞍山、本溪、錦州、営口、阜新、鉄嶺、朝陽、葫芦島)副市長、瀋撫改革創新示範区管理委員会副主任が参加しました。
◆靳国衛・遼寧省副省長の挨拶概要
2000年に初めて訪日し、2019年までに数十回ほど日本を訪問した。昨年12月、中国中央政府の政策調整を受け、遼寧省はすぐに最初の経済貿易代表団を日本に派遣した。今回の省レベル代表団も、最初の海外訪問先として日本を選んだ。コロナ禍で対面交流が中断していたため、今回の訪問を契機とした友好往来の回復に大いに期待している。
過去3年間は新型コロナの悪影響を受けたが、オンライン交流などあらゆる手段を通じて日本との友好交流と経済貿易関係を維持してきた。この3年間で、瀋陽市には新たに183社の日本企業が進出した。また、大連市での「中日博覧会」(2020年)、瀋陽市での「遼寧国際投資貿易商談会」(2021年、22年)など、実務的な経済交流イベントも開催された。
遼寧省は地理的に日本と最も近く、交通の便もよく、瀋陽と大連には日本との直行便もある。遼寧省と日本の経済貿易は規模が大きく、中国の改革開放以来、中国に進出した日系企業は3万社を超えたが、その中で遼寧省は約8,000社に上っている。遼寧省としては、日本と相互に優位性を発揮し、交流分野を拡大させることが任務である。
本日午前、中国駐日本国大使館を訪問し、呉江浩新大使と会談した。呉大使は我々に対し、遼寧省が対日交流の中で重要な役割を果たしてほしいと期待を表明した。また、習近平国家主席は昨年の党大会前に遼寧省を訪問し、第14次五カ年計画の中で遼寧省が東北の全面的振興によって新たな成果の獲得に努めるよう指示した。これを受け、実務的な取り組みを進めているところであり、日系企業に対して良い機会を提供したい。これから遼寧省と日本の友好交流と経済協力が新たな段階に入ることを期待している。