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一般財団法人日中経済協会
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【開催報告】福建-日本経済貿易協力交流会(7/31・東京)

開催報告

概要

 この度、周祖翼(しゅう・そよく)中国共産党福建省委員会書記が来日して東京で「福建-日本経済貿易協力交流会」を開催し、日中経済協会は後援機関として参加いたしました。
 当日は300名を超える皆様にお越しいただき、誠にありがとうございました。以下では当日の様子を写真も交えて掲載いたします。

周祖翼書記発言のポイント

福建省と日本の友好的な交流の歴史はとても長い。唐の時代には空海が福州の開元寺で仏教を学び、明の時代には琉球の人々とともに造船、航海、そして農耕の分野で作業を共にし、清の時代には隠元隆琦が招きに応じて日本を訪れ、三禅宗の一宗派である黄檗宗(おうばくしゅう)の開祖となった。

経済分野では、日本は福建省にとって6番目の貿易相手国であり、5番目の輸出市場である。習近平国家主席は2014年に福建省を視察したが、そこからちょうど10年が経過した今、この場を借りてこの10年間の変化について4点紹介したい。

(1)古来よりシルクロードなど対外的な交易の窓口であり、近現代では最も早く改革開放を実現した。昨年に
   は中央政府から両岸の融合発展に関する文書も発表されており、政府からの支援もある。

(2)航空便、鉄道、高速道路などが国内外に延びており、中国の長江デルタ、粤港澳大湾区、そして内陸部に
   とどまらず、世界の主要都市を結んでおり、交通網を強みとする産業基盤が整備された。

(3)人々の年収や可処分所得が大きく増加したことに加えて、中国八大料理やお茶の産地など飲食の分野も
   伝統的に優れており、幸福度の高い都市である。

(4)山、水、空気などの生態環境が優れており、省全体の森林カバー率は65.12%と45年間で全国トップを
   誇る。さらに朱子文化、媽祖文化、客家文化などを育んだ地でもあり、人々が住みやすい聖地である。

先日の三中全会で改革開放の全面的な深化および中国式現代化の推進が決議されたが、これは日本を含む外国企業が福建省に進出する大きなチャンスである。そこで日本との今後の経済協力について、3点提案したい。

(1)産業協力及び強みによる相互補完。福建省は産業のスマート化・デジタル化を加速させ、次世代情報
   技術、新エネルギー、新素材、バイオ医薬などの戦略的新興産業を推進しており、日本企業との電子
   情報、新エネルギー車、そしてハイエンド設備製造のプロジェクト誘致を促進したい。

(2)2国間貿易の高度化。一帯一路やRCEPにより福建省と日本の貿易の潜在力は大きい。今後は貿易の
   利便性を高め、電子商やコモディティ商品の取引を強化していきたい。また、福建省企業の日本製品
   買い付けや日本企業の福建省での展示会出展を奨励する。

(3)人文交流の緊密化。すでに各種交流イベントが開催されており、今後も双方の文化資源を活かして民間
   交流・友好交流を推進していきたい。青少年交流は両国交流の未来に向けた基礎であり、引き続き相互
   訪問の交流を実施することで友情を深めていきたい。

議事次第

日時:2024年7月31日(水)11:00~13:00
会場:ザ・プリンスパークタワー東京 コンベンションホール
主催:福建省人民政府 中華人民共和国駐日本国大使館
協力:日本国際貿易促進協会
後援:独立行政法人日本貿易振興機構 一般財団法人日中経済協会
   一般社団法人日中投資促進機構 中国日本商会
実施:福建省商務庁
次第:
 周  祖翼  中国共産党福建省委員会書記
 呉  江浩  中華人民共和国特命全権大使
 荒井 勝喜  経済産業省 通商政策局長
 安田 真人  日本国際貿易促進協会 理事長
 佐々木伸彦  一般財団法人日中経済協会 理事長
 倪   正  寧徳時代新能源科技股份有限公司 董事長助理
 黄  賢前  福耀玻璃工業集団股份有限公司 副総裁
 岸本  暁  日本電気硝子株式会社 社長
 プロジェクト調印式

交流の様子

報道関連(中国語)

本件お問い合わせ先

<協力機関>※日本側のとりまとめ機関
 日本国際貿易促進協会 泉川
 FAX:03-6285-2940
 メール:izumikawa[at]japit.or.jp

<本件に関する協会担当者>
 業務部 山田
 電 話:03-5545-3113
 メール: taira.yamada[at]jc-web.or.jp

 ※[at]は@に変換ください。
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