【参加報告】煙台市莱山区投資促進会議

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【参加報告】煙台市莱山区投資促進会議

 

参加報告

参加報告
 
2023/6/27 Upd.
 
今般、煙台市萊山区委・羅建書記一行が来日し、6月27日午前、都内で「莱山区日本東京投資促進会議」が開催されました(主催:中共煙台市萊山区委、萊山区人民政府、協力:煙台市駐日本経済合作中心、煙台市萊山区商務局・投資促進中心)。
 
日中経済協会は、(協力機関として会場にもなった)煙台市駐日本経済合作中心からの招きにより、高見澤学理事が参加し、開会挨拶しました。
 
日中双方から30名あまりが出席する小規模な交流ながら、ペット、医養・健康、省エネ・環境など、同区の重点産業については具体的な企業名と発展状況の紹介があり、煙台市の中核エリアである萊山区のユニークな現状と将来展望を深く理解する機会となりました。
 
以下、主催者のご厚意により各種資料を提供いただきましたので掲示いたします。日中経済協会賛助会員におかれましても、煙台市そして莱山区の現状を理解する一助としていただければ幸いです。
 
<中国側の主なメンバー>
 羅 建 中共萊山区委書記
 陳才坤 煙台市駐日本経済合作中心首席代表
 柳暁寧 萊山区政協副主席、財政局局長
 劉文章 萊山区黄海路街道党工委書記
 王隆堯 萊山区浜海路街道党工委書記
 張雅傑 萊山区商務局局長、投資促進中心主任
 姜遠良 萊山区投資促進中心副主任
 劉治波 煙台国際経済技術合作集団董事長
 
 
Keywords: ペット産業、医養(医療・介護)・健康産業、省エネ・環境保護産業
 

日中経済協会・高見澤学理事 挨拶

日中経済協会・高見澤学理事 挨拶
 
  • 日中経済協会と煙台市は、昨年ここ「煙台市駐日本経済合作中心」が設立されたこともあり、日常的に交流。
  • 昨年7月には、本日この会議室と煙台市とをオンラインで結び、鄭徳雁・煙台市長が参加するなかで投資説明会を開催。今年3月も、鄭市長自らが団を率いて訪日し、東京でハイレベル交流会を開催したことは記憶に新しい。
  • コロナ禍真っ盛りの2021年10月には、煙台市で開催された中日スマート製造・デジタル技術発展フォーラムに、当協会北京事務所の川合現所長が参加。煙台市は強固な産業基盤はもとより、発展著しい人々の消費能力、豊かな歴史的・文化的資源など、多くの優位性を有しており、消費市場としての魅力は益々高まっている。
  • このように煙台市との往来が増えているなかで、この度、煙台市の行政・経済の中心である莱山区が本セミナーを開催されることは時宜に適ったもの。
  • 莱山区は、ハイエンド機器、環境設備、海洋工程設備などの製造や研究開発において全国をリードし、山東省の原子力発電関連機器製造基地、現代的ペット製品製造基地の構築に取り組んでいることを承知。本日は、その目覚ましい発展ぶりをご紹介いただけることを楽しみにしている。
 

萊山区委・羅建書記 挨拶

萊山区委・羅建書記 挨拶
 
  • 日本は美しい自然環境と、世界第3位の経済大国として発達した観光業、造船業、機械製造業、原子力産業、鉄鋼業を併せ持つ魅力的な国。発展レベルと総体的な規模の両面で強い優位性。今回の訪日は、3年にわたるコロナの収束後、初めての海外訪問。ここで、3つの日本のことわざを通して莱山区を紹介したい。
  • 最初のことわざは「善は急げ」。つまり、好機が訪れたら、それをつかみ、活用すること。煙台市は中国初の14の沿海開放都市の一つであり、国家戦略「一帯一路」の重要な港湾都市であり、アジアで唯一の「国際ブドウ・ワイン都市」である。煙台市は中国近代工業発祥の地、産業都市、製造業強市として、「地下には無尽蔵の黄金、地上には盛んな産業がある。「海には魚やエビがあふれ、丘には果物の香りが漂う」。100社以上のフォーチュン500企業が煙台市に投資し、世界銀行から中国の投資環境における「金メダル都市」に選ばれている。今年は煙台市がGRP1兆元都市の仲間入りを果たす重要な年となる。莱山区は煙台市党委、市政府の所在地および都心部の中核エリアとして、優れた立地条件、便利な交通、優れた環境、豊富な資源と大きな潜在力を持つ。すべての関係者の協力のもと、新たな一歩を踏み出し、新たな飛躍を遂げ、新たな成果を生み出すに違いない。莱山区の良好な発展は、多くの国内外の企業に認められている。企業家の皆様が莱山区に投資する機会をつかむことを願い。必ず実りある結果を得ると信じている。
  • 2つ目のことわざは「得手に帆を揚げる」です。皆が莱山区で大きな成果をあげることを確信している。莱山区は都市発展の活力、経済の活力、イノベーションの活力が強く、主な経済指標は長年煙台市でトップクラス。2022年、莱山区のGRPは前年比5.9%増の464.3億元を達成、工業付加価値は12%増加、実質外資利用額は2.3億米ドルに到達。過去5年間、公共予算収入は年平均9.2%の成長率を示している。現在、莱山区はハイエンド設備製造、原子力設備、省エネ・環境保護、ペット用品、医養(医療・介護)・健康、電子情報、人工知能などの主要産業の成長を加速させ、各産業の専門パークを計画し、発展の方向性を決定し、パートナーをマッチングし、重点企業の「倍増計画」を実施し、現代産業体系の「四梁八柱」の建設を加速させている。質の高い投資・ビジネス環境により、莱山区は多くの外資系企業が投資・進出する理想的な地域となっている。
  • 3つ目のことわざは「住めば都」。莱山区が各位にとって第二の故郷になると信じている。莱山区は高速鉄道、港、空港から全国各地へアクセスできる理想的な場所にある。国内外の主要都市や100以上の港湾へのアクセスも便利。山、海、島、森、湖、川、泉が有機的に融合した美しい生態環境により、ビジネス、生活、観光に適した観光リゾート地となっている。優れた発展環境により、煙台大学、山東工商学院、中国科学院海岸帯研究所、中国(煙台)知的財産権保護センターなど多くの大学や研究機関が集まっている。国家級イノベーションプラットフォームの数と質は山東省をリードし、「国家級自然資源節約集約モデル区」と「国家知的財産権強県プロジェクト実証区」などの栄誉称号を獲得。日本の皆様が煙台市莱山区を訪れ、技術革新、産業協力、人材交流を深め、双方の産業チェーンの深い融合を促進し、発展の成果を分かち合い、無限のビジネスチャンスを求め、共に明るい未来を創ることを心から期待したい。
  • 日本のことわざを3つ紹介したが、最後に中国のことわざ「百問は一見にしかず」を紹介したい。私たちは、皆様の莱山区ご来訪をお待ちしている。皆様が実際に体験する莱山区は、今日聞いたり、見たり、感じたりしたものよりも、もっとエキサイティングで、もっとダイナミックで、もっと魅力的なものになると信じている。莱山区は未来に向かって、皆様により開放的で、便利で、温かいサービスを提供したい。ここで山や海の美しさを楽しみ、ワインやブドウを味わい、輝かしいキャリアを築くことができると信じている。
 

萊山区商務局/投資促進中心・張雅傑局長/主任 基調講演

萊山区商務局/投資促進中心・張雅傑局長/主任 基調講演
   
  • 莱山区は1994年に設立(建区)されて以来、経済・社会の急速な発展を達成し、主な経済指標は引き続き市内をリードしている。2023年1~5月にかけて、莱山区はGRP、地方財政収入、一定規模位以上のサービス業の事業収入などの主な経済指標の成長率で市内トップ3にランクイン。
  • 莱山区は質の高い発展を重視し、経済成長をけん引する新旧原動力を転換する大型プロジェクトを全面的に実施し、主要産業チェーンの延長・補完を中心にチェーン化・クラスター化を進めている。現在までに、全区の事業収入が1億元以上の企業が51社、納税額が1,000万元以上の企業が61社あり、ハイテク産業の生産額が80%近くを占め、山東省の各県・市・区の中で第1位となっている。
  • 莱山区の優位性ある産業について紹介したい。
  • ペット産業:莱山区はペット産業パークの建設を計画しており、ペット業界の有力企業を中心に、ペットフードの規模拡大を加速させ、ペット用品、医療、飼育、スマート設備などの産業チェーン拡張・補完・強化プロジェクトを多数導入し、単一のペットフードからペット業界のクラスター化、チェーン化、ブランド化への発展を実現し、国内さらには世界のペット経済クラスターモデル区の建設に全力を挙げている。2025年には、ペット産業チェーンの川上・川下企業が100社を超え、産業生産額は2020年の2倍となる50億元を超えるよう努めている。
  • 中寵産業パークは中寵股份が投資し、面積は270ムー、投資額は15.8億元で、省内の経済成長をけん引する新旧原動力を転換する優良プロジェクトとなっている。中寵股份は煙台市で最も総合的なペットフード製品を扱う地元の国際グループで、国際市場に重点を置いており、日本と韓国で大きなシェアを占めている。2017年には、ペット企業として初めて中国のメインボードに上場。現在、製品は60以上の国と地域に販売されている。企業は独自に1000種類以上のペットフードを開発し、犬猫の全分野、全カテゴリー、全シリーズをカバー。売上高は37.8億元、年平均成長率は30%以上に達し、五大陸に輸出し、年間10億袋を販売。まさに中国ペットフード業界のトップ企業である。2025年には、ペット産業チェーンの川上・川下企業が100社を超え、産業生産額は2020年の2倍となる50億元を超えるよう努めていく。
  • 医養(医療・介護)・健康産業:莱山区は東方海洋精密医療と緑葉製薬を中心に、薬学教育、科学研究、生産、物流、販売という完全な産業チェーンを形成している。23.5km2の面積を持つ漢方医薬・精密医療産業パークを計画・建設し、煙台市国家級生命科学イノベーションモデル区の「一区七園」全体計画に組み込み、莱山区の全産業チェーン大健康産業クラスターに関する戦略的展開を加速させる基盤を築いている。
  • 東方海洋精密医療産業パークは総投資額が20億元、敷地面積が354ムーに達し、体外診断医療機器、遺伝子精密診断、質量分析、第三者検査室の4大産業パークを建設し、山東省で初めて建設された精密医療分野の科学技術型パーク。現在、中国最大の精密医療科学技術パークとして、最先端技術の完全な機能を備え、設計規模も最大となっている。
  • 緑葉製薬は研究開発を基盤とした専門的な製薬会社。中国で唯一の「長時間作用型・標的型製剤国家重点実験室」を有し、中枢神経系、抗腫瘍、心血管、消化・代謝などの最大かつ急成長する治療領域をカバーする30以上の上市済み製品を有する。2018年には「中国で最も競争力のある医薬品上場企業トップ20」に選出された。
  • 同時に、区内には各級・各種の350以上の医療・衛生機関があり、煙台毓璜頂病院莱山院区、煙台山病院莱山新院、山東文登整体煙台病院の3つの三級病院が集まっており、医療・衛生サービス体系も充実している。
  • 養老産業:莱山区は家庭・コミュニティ機関が連携し、医療介護・健康介護を組み合わせた養老サービス体系の改善を続け、高齢者の獲得感、幸福感、安心感を絶え間なく向上させている。省民政庁から2022年度全省県域養老サービス体系革新モデル区として認定され、この栄誉を受けた市内初の区となっている。莱山区には9つの養老施設、4つの医療介護複合養老施設、5つのコミュニティ衛生サービスステーションと契約している養老施設があり、養老施設の医療サービスカバー率が100%に達し、環境の良い養老産業を形成している。
  • 煙台市正大城発養老服務有限公司の前身は莱山区党委員会と区政府が投資・建設した煙台市莱山区社会福祉センター。現在総合的な機能と施設を備えた養老サービス機関に。会社の敷地面積は180ムー、設置されたベッド数は1100。山東省民政庁による「星級老人ホーム」、2021年第1回健康介護評判リストで山東省優秀養老施設の1位、山東省五つ星級養老サービス施設などの栄誉称号を獲得した。
  • 煙台莱山秀林老人福祉サービスセンターは五つ星級医療介護複合養老施設。総面積は50ムー、病床数は728床。一級総合病院、リハビリテーション訓練館、要介護高齢者ケアエリア、長期介護保険エリア、ホスピスエリア、コミュニティ在宅医療介護センター、医療介護訓練センターなどを備え、総合的かつ統合的な医療介護サービスを提供している。
  • 省エネ・環境保護産業:莱山区は工業の省エネ技術・設備、環境保護技術・設備、建築の省エネ新材料、省エネ・環境保護サービスなどを中心に、省エネ・環境保護産業の育成を強化し続け、頓漢布什、藍徳空調、金正環保、宝源浄化などの企業を基幹とする省エネ・環境保護産業クラスターを形成している。
  • 頓漢布什の空調製品は中国の地下鉄プロジェクトの受注の70%を獲得しているほか、国家体育場(鳥の巣)、上海万博、紅沿河原子力発電所、寧徳原子力発電所、陽江原子力発電所などの大型プロジェクトも受注している。
  • 藍徳空調は建設部から中国の水源(地熱)ヒートポンプ産業化基地として認定されました。同社の二重蒸発式氷蓄熱ヒートポンプユニット、中(特)高温水源ヒートポンプユニット、水源ヒートポンプユニットが国家トーチ計画プロジェクトに選定された。
  • 金正環保は中国で唯一の油水分離技術を持つ、世界最大のディスク・チューブ式逆浸透膜モジュールの開発・製造企業。2017年にアメリカ・ニューヨークのナスダック(NASDAQ)に上場した。
  • 宝源浄化は中国最大のエアフィルター専門メーカーで、5つの国家標準の制定に参加し、国際先進標準の導入と普及を率先して行い、17の国家特許を保有している。
  • 支援政策の面では、莱山区は経済成長に大きなけん引力を持つハイエンドプロジェクトに対して、具体的な状況に応じて支援を行っている。特別チームを設立し、プロジェクトの承認、計画、土地、環境評価などの面で優遇措置と特別な支援を提供している。適格な外資系投資プロジェクトに対して、各級の特別基金への申請を優先的に支援する。
  • 莱山区は人材誘致に注力し、人材が集まる「新たなモデル区」を構築している。子女の就学や配偶者の就業、健康診断、1,000セット以上のアパートの購入など、莱山区での仕事や生活の「悩み」を解消し、人材成長の「エコシステム」を最適化している。
  • 投資サービス面で、莱山区はビジネス環境を改善し、企業の発展に貢献することに引き続き注力している。部門間の連携・連動を強化し、手続きを簡略化する「一窓受理(一つの窓口で受理する)」、すべての手続きのオンライン処理、並列処理などの体制を全面的に実施し、「掌上弁(携帯電話で事項を処理する)」の政務サービス事項を最大限に活用するために、企業により包括的、便利で効率的なサービスを提供している。
  • 我々は、企業家の皆様が煙台市莱山区を訪問されることを心から歓迎したい。皆様に、より便利で温かいサービスを提供し、皆さんと共に新しい開放・協力の物語をつくりたい。
 

資料のダウンロード、写真など

資料のダウンロード、写真など
 
萊山区商務局/投資促進中心・張雅傑局長/主任 基調講演のPowerPoint(日本語PDF:7.5MB)
※上記スライドを一本のPDFにしたものです。
 

山東省煙台市莱山区プロモーションビデオ

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本件お問い合わせ

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煙台市駐日本経済合作中心(担当:Mr 孫澤敏)
TEL: 03-6810-9180
 
日中経済協会業務部(担当:澤津)
TEL: 03-5545-3113
E-mail: naoya.sawazu[at]jc-web.or.jp ※[at]は@に変換ください。
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