◆黄偉娟(海南塁石応急科技有限公司、海南省応急管理協会会長):
事故災害時の自救・救護を中心に応急管理業務を展開している。
◎ニーズ:日本高層ビルの防災システムについて関心を持っており、
防災・救護設備メーカーと交流したい。ショールームがあれば
見学を希望する。また、小中学校の防災教育に使われる教材等の
資料があれば参考させていただきたい。
◆路 平(海南徳航跨境易購有限公司 執行董事長):
徳航グループは2006年に設立され、空港免税店の運営、機内配膳
(ルフトハンザドイツもこの事業の一部に参画していることから、
「徳」(中国語でドイツのこと)が会社名に入っている)、越境EC等の空港ビジネスの企画、運営、管理を全面的
に展開している。
海南自由貿易港は全国唯一で「越境免税」政策を打ち出しており、その恩恵を受け、大型保税倉庫を利用した輸入商品の
オンライン・オフラインビジネスを展開している。全国12か所の空港で免税店を運営しているほか、消費品博覧会の開催後
に、3万㎡の日本商品展覧館は引き続き開設される予定なので、日本商品の継続展示と販売は可能。より多く良質な日本製品
を海南へ紹介できるように努めている。
日本の中小企業は、技術力が高く、高い品質の商品を製作しているが、規模が小さいため、外部プラットフォームの活用が
必要かと思う。当社は、商品のPRと販路開拓を担当する専属運営チームや、大型保税倉庫(越境ECは免税)、オンライン
ショップと各空港及び主要観光地の免税店とのハイブリッド販売ルート等を完備し、全方位で進出企業をサポートすること
が可能。
◎ニーズ:海南へ進出したい日本企業(特に中小企業)とのマッチング。
◆許 茜(海南省農業農村庁 一級調研員):
海南省は約200万㎢の広大な海域面積を有し、漁業、水産養殖などの港経済が盛んであり、グリーン農業も進んでいる。
水産物加工、農業機械、農薬肥料、生産設備等の業界の日本企業はぜひ自由貿易港のゼロ関税政策を活用し、海南省で事業
を拡大していただきたい。
◎ニーズ:関連日本企業とのマッチング。
12月14日から開催する「2023中国(海南)国際熱帯農産物冬季交易会」にご出席いただきたい。
◆孫 叶(海口江東新区管理局 招商部部長):
江東新区は2020年の3月に設立し、2020年11月に貴会北京事務所をはじめとする視察団を受け入れた頃は、まだ設立間も
ない時期だったが、今3年半が経って、様々な面で良い変化があった。
◎交流・協力の方向性:
i. 美蘭空港(江東区内)から日本への直行便の復航(ANA、JAL)を期待している。
ii. 海口市は中国20の国際総合交通ハブ都市の一つに選ばれ、海口美蘭国際空港を利用する海外の航空会社は、国際航空権の
「第5の自由」(以遠権:海南で旅客または貨物の搭乗載を行い、さらに日本と中国以外の第 3 国への輸送する運輸権)と
「第7の自由」(ゲージ権:中国以外の他国間の輸送を行う自由)を行使する権利が付与されるため、美蘭空港を活用して
いただきたい。
iii. 貿易+加工貿易の形で日本との経済往来と協力を深化していきたい。
毎年開催される「中国国際消費品博覧会」のプラットフォームを通じて、日本企業の製品展示と販路開拓に良いきっかけ
を作り、新たなビジネスチャンスの創出につながると期待している。
政策面では、家賃の減免、駐在員の収入申告は毎月から半年に調整、行政手続きの簡素化など、現地の日本企業をきめ細
かくサポート。
iv. 現代農業が進んでおり、観光資源も豊富で、水系湿地は海南省全土の70%以上を占めている。旅行と農業を有機的に融合
させる「農業観光」という新しいビジネスを日本企業と共同で開拓したい。すでにイタリア・FICO社の「食のテーマパー
ク」の成功例を参考に「農場テーマパーク」をオープンした。農産物の生産―研究開発―展示・販売の産業チェーンが完
備されている。
◆周暁紅(海南観点文化伝播有限公司):
20年近く海南省で先進医療機器の輸入と販売事業を展開してきた。
◎ニーズ:日本の最新型の医療機器、特に顕微鏡、ハイエンド心電計、AED装置などの代理販売について情報収集したい。