【参加報告】天津経済技術開発区交流会

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【参加報告】天津経済技術開発区交流会

 

参加報告

参加報告
 
2023/05/08 Upd.
 
今般、天津経済技術開発区(TEDA)管理委員会・尤天成書記一行が訪日し、5月8日に都内で「2023中国(天津経済技術開発区)-日本(東京)日中貿易プロモーション交流会」が開催されました。日中経済協会は本会を後援するとともに、業務部から案内協力など運営サポートを行いました。
 
開会に際して、中国駐日本大使館経済商務処・申宇一等書記官、在日中国企業協会・王家馴会長より来賓挨拶がありました。
 
続いて、尤天成書記から「TEDAのビジネス環境及び貿易促進政策の紹介」について、また、TEDA管理委員会自由貿易試験区・張瑞華局長より「天津経済技術開発区自由貿易政策の優位性とRCEPがもたらすチャンス」と題した2つの基調講演がありました。
 
このほか、イオンモール株式会社から「天津での投資経営現状」、また、天津融誠物産株式会社から「日中商業貿易協力」について、それぞれ代表者より紹介がありました。
 
会場には、定員の50名を大きく上回る70人以上がつめかけました。以下、尤天成書記の基調講演を仮訳するとともに関連資料を掲示いたします。北方を代表する経済/工業都市・天津の最新状況を理解する一助として参考にしていただけたら幸いです。
 
主催者による開催報告(微信公衆号)は こちら です。
 
Keywords: 製造業、京津冀協同発展戦略、自由貿易区
 

天津経済技術開発区(TEDA)管理委員会・尤天成書記 基調講演(仮訳)

天津経済技術開発区(TEDA)管理委員会・尤天成書記 基調講演(仮訳)
 
  • 中日両国は一衣帯水であり、長年に亘って緊密な経済・貿易協力を維持してきた。1973年に天津と神戸が中国初の友好都市を締結、1984年には大塚製薬が天津に工場を設立し、天津における日本企業の発展の歴史が始まった。
  • 目下、世界500強の日本企業のうち64社が天津に投資している。天津の外資系企業が集まる天津経済技術開発区(TEDA)にも、多くの日本企業が進出。1986年にはTEDA初の日本企業「ハナコメディカル」が正式に開業、2000年にはトヨタ自動車が進出、わずか3年で日本のアイシン、東海理化など40以上の部品メーカー企業が集まった。現在までに、天津経済技術開発区には440社以上の日系企業が登記され、投資総額は70億米ドルを超え、自動車と部品製造を中心に、設備製造、化工・新素材、バイオ医薬、食品軽工業などをカバーする投資環境を形成し、トヨタ、デンソー、DMG森精機、大塚製薬、明治など、優れた産業基盤と強い技術力を持つ企業を数多く集め、製造業では、アジア太平洋市場に進出する影響力を備える。
  • この新しい発展の過程において、中国政府は天津に京津冀(北京・天津・河北)協同発展戦略という歴史的使命を与え、天津を中国の先進製造業研究開発基地、中国北方国際海運中核地域、金融革新運営モデル区、改革開放先駆地域の「一基地三区」と明確に定めた。これは天津の発展の戦略チャンスであり、世界の優れた企業、とりわけ日本企業にとって新たな投資機会となる。我々は、企業家の皆様がTEDAと手を携えて、共に明るい未来を描いていくことを歓迎。
  • TEDAは、日本の製造業を受け入れるのに最適地。自動車・設備、電子情報、化工・新素材、医薬・健康の4大産業クラスターを有し、生産額は5000億元以上と、強力な産業基盤を形成。その中でも自動車産業は第一の柱であり、トヨタの貢献は目覚ましく、TEDAの生産基地は62万台の生産能力を持ち、2022年末には一汽トヨタの1000万台目が生産ラインから輩出された輝かしい実績がある。長年の蓄積を経て、各産業分野で多くの支援企業を集め、完全な産業チェーンを形成しており、現在、新エネルギー車、新素材、生命健康などの新しいレールを積極的に敷いており、協力チャンスにあふれている。我々は空間的にも403km2の面積と豊富な各種工場を有し、どんなプロジェクトにもマッチした着陸スペースを提供することができる。また、十分なエネルギー安全保障があり、水、電気、ガス、熱などのインフラを合理的なコストで安全かつ安定的に供給することができる。
  • TEDAは、産業イノベーションの先進的区域。近年、ますます多くのグローバル企業が「in China for China」のコンセプトで、現地でのイノベーションを重視し、中国にR&Dセンターを設立して現地での研究開発能力を強化している。例えば、トヨタやパナソニックはTEDAにR&Dセンターを設立している。R&Dセンターの発展を促進するためには、政策的な支援が不可欠である。今年初め、中国政府は外資系企業のR&Dセンター設立への投資を奨励する政策を発表し、支援を強化し、現在、この政策を実行に移すための細則が検討されている。また、R&Dセンターの発展は、人材支援とも深い関係にある。天津には、電子情報、自動化、化工、バイオ医薬、機械など200以上の学科をカバーする56の大学が所在し、年間20万人の卒業生を輩出している。また、中国で率先して十大産業人材イノベーション起業連盟を立ち上げ、現在1500人以上の起業家と2万人のエンジニアを結びつけ、海外のR&Dセンターに対して安定的に人材支援を行うことができる。我々は、日本企業がR&Dセンターの発展の勢いを利用し、R&Dセンター設立のペースを加速させ、中国市場により良いサービスを提供するために、現地企業との「ダブルR&Dセンター」モデルを形成することを歓迎する。
  • TEDAは、貿易協力を深めるための強力な拠点。中日間の貿易は堅調で、機械設備、電子、交通輸送設備、化工などの品目で高いレベルの貿易関係が確立されている。中日貿易交流において、天津は突出した地位にあり、2022年天津港の輸出入総額は2兆100億元、輸出入額の成長率は21.1%、成長率は2年連続で20%以上、そのうち天津港から日本への輸出入額は1,123億8,000万元、7.8%の増加、貿易交流はますます密接かつ日本企業との貿易のための重要な物流センターとなっている。北東アジアと中央・西アジアを結び、21世紀海上シルクロードの戦略的要衝である中国北部最大の港、天津港に隣接し、日本企業の国際貿易拡大のための新しいチャンネルを開いている。自由貿易区、総合保税区などの特別機能区を有し、中国北部で唯一FT(自由貿易口座)を開設できる区域であり、企業の効率性、利便性、低コストな越境投資や融資を強力にサポートし、外資系企業の通関や保税機能の利用を促進する取り組みを提供することができる。空港と海港を密接に結び、両地間を直行便で結ぶ貨物チャーター便など、効率的な物流システムを構築している。豊富な倉庫スペースを有し、商社の中国北方物流センターとしての役割を担っている。中国の消費需要の高度化に伴い、日本から毎年大量の食品、美容・日用消費財を輸入しており、日本企業にとって多くの市場機会を提供することができる。TEDAに輸出入のための貿易会社を設立することを歓迎する。
  • TEDAは、国際都市。建設当初から国際的な視点に基づき、さまざまな国の人々の生活習慣に合った環境づくりを行ってきた。20年以上前、天津日本人学校が設立され、イオンモールや伊勢丹などの日本ブランドの商業施設、三菱UFJやみずほ、三井住友などの日系銀行が進出した。天津で働く日本人は、日本にいるときと同じような便利さや快適さを感じることができるだろう。
  • 中国の習近平国家主席は「対外開放は中国発展の第一指標」「中国の開かれた扉は閉じられることはなく、ますます広く開かれるだけだ」と繰り返し強調している。今年、中国の李強国務院総理は、国内外の記者との懇談で、「高い水準の国際経済貿易ルールに合わせることで開放をさらに拡大し、中国の開放の扉はますます広くなるばかりだ」と述べ、中国の確固たる決意を伝えている。
  • 人々の心が一つになれば、山も海も遠くなることはない。天津経済技術開発区を訪問し、交流し、理解を深め、関係を強化することを心から歓迎したい。各界の優れた企業家がTEDAと経済貿易交流を深め、新しい発展像を描き、将来の新しいチャンスを共有することを心から願っている。
 

資料のダウンロード、写真など

資料のダウンロード、写真など
 

参加案内

参加案内
 
2023/05/08 終了しました
2023/04/17 掲載
 
今般、天津経済技術開発区(TEDA)管理委員会・尤天成書記が訪日し、5月8日(月)に都内にて「2023中国(天津経済技術開発区)-日本(東京)日中貿易プロモーション交流会」を開催することとなりました。日中経済協会は、本会を後援いたします。
 
式次第などの詳細は、TEDA作成の下記(添付Wordは内容同じ)のご案内をご参照ください。
 

 
今後の益々の天津と日本の投資協力と経済貿易交流を強化するために、この度天津経済技術開発区管理委員会(TEDA)書記尤天成をはじめとする天津経済技術開発区代表団が日本を訪問する運びとなりました。

つきましては天津経済技術開発区が主催し、2023年5月8日16:00~19:00にホテルニューオータニ東京にて「2023中国(天津経済技術開発区)-日本(東京)日中貿易プロモーション交流会」を開催する予定です。当日は尤天成書記が出席するほか、天津市ビジネス環境、産業政策などについてのご紹介並びに、日本に進出した日系の代表企業並びに天津に投資している日系企業によるそれぞれの視点から、天津の最新情報と投資経験及び市場動向などについてご紹介させていただく予定をしております。ぜひご参加を賜りますよう、ご案内を申し上げます。
 
■開催概要
日時:2023年5月8日(月) 16:00~18:30(日本時間)
会場:ホテルニューオータニ東京 ザ・メイン宴会場階 エド ルーム
   〒102-8578 東京都千代田区紀尾井町4-1
主催:天津経済技術開発区管理委員会(TEDA)
共催:日本国際貿易促進協会
後援:(予定、五十音順)中華人民共和国駐日本国大使館経済商務処、(一財)日中経済協会、日中投資促進機構、(独)日本貿易振興機構、(株)みずほ銀行、(株)三井住友銀行、(株)東京三菱UFJ銀行
定員・申込期限:50名 ※5月2日(火)締切り(但し定員になり次第、締め切らせて頂きます)
参加費:無料
使用言語:中国語・日本語(同時通訳有)
司会:(予定)NHK特定司会者 孫怡 氏
 
■アジェンダ案
15:50~16:00 受付(天津経済技術開発区のビジネス環境PRビデオ放映)
16:00~16:15 開会(来賓紹介、会議の背景と主要議題の紹介)
16:15~16:20 来賓挨拶1 中華人民共和国駐日本国大使館経済商務処公使・宋耀明氏
16:20~16:30 来賓挨拶2 在日中国企業協会会長・王家馴氏
16:30~16:45 主催者挨拶1 天津経済技術開発区管理委員会書記・尤天成氏(ビジネス環境及び貿易促進政策の紹介)
16:45~17:00 主催者挨拶2 天津経済技術開発区管理委員FTZ局長・張瑞華氏(RCEP背景の元で中日経済貿易連携新たなチャンス)
17:00~17:10 代表企業1 イオン株式会社(天津で投資経営現状の紹介)
17:10~17:20 代表企業2 融誠物産グループ(日中商業貿易協力実践についての考え方)
17:30~18:30 Q&A 自由交流(立食)
 

お問い合わせ・申し込み先

お問い合わせ・申し込み先
 
以下のMicrosoft Word案内状の最後に参加申込書があります。
 
事務局(株式会社ジャパンフライトツアー宛(担当:林秀燕 様))宛て
E-mail:lin[at]jft.jp ※[at]は@に変換ください。
TEL:03-5879-4075
FAX:03-5879-4076

あるいは、日中経済協会業務部(担当:澤津、TEL: 03-5545-3113)宛てにもご遠慮なくお問い合わせください。
<<一般財団法人日中経済協会>> 〒106-0032 東京都港区六本木1-8-7 MFPR六本木麻布台ビル6階 TEL:03-5545-3111 FAX:03-5545-3117