中国では、近年、急速な経済成長により、エネルギー需要の増大や環境汚染など様々な問題が顕在化し、その解決に向けて、資源の節約・有効利用を行い、環境にやさしい社会構築を目指して積極的な取り組みが行われています。一方、我が国は、過去の経験から世界トップレベルの省エネ・環境技術・設備を有する国となっています。
このような状況を背景として、2006年5月、東京において「第1回日中省エネルギー・環境総合フォーラム」(主催: 経済産業省、一般財団法人日中経済協会、中国国家発展改革委員会、中国商務部、在日本国中国大使館)が開催されました(日本側550名、中国側300名、計800名が参加)。第1回フォーラムにおきましては、日中間のエネルギー・環境分野における協力の重要性が確認され、特に、個別企業同士のビジネス展開の拡大が不可欠であるとの認識が形成されました。
この認識並びに期待を実際に具体化するために、2006年12月21日、経済産業省、日本経済界のご支援・ご協力を得て、民間企業の対中省エネ・環境ビジネスの推進母体として「日中省エネルギー・環境ビジネス推進協議会(JC-BASE)」が設立されました。事務局は一般財団法人日中経済協会内に置かれ、我が国の省エネ・環境分野の400社近い企業、団体等が会員となっています。