大川原製作所の童琳氏は、汚泥乾燥技術の中国への応用について、具体的協力事例をまじえた技術紹介を行った。下水汚泥の減量化・無害化・固形化は、日本では高度成長期からの課題であった。同社は茶葉の乾燥技術にはじまり、現在は汚泥の乾燥設備の開発・製造にも取り組んでいる。このうち、2,000台以上の納入実績を有し、乾燥効率の高く、幅広い処理物質に対応できる熱風式乾燥装置や、蒸気を熱源とし、全体がコンパクトな伝導伝熱式乾燥装置を紹介した。中国湖北省においては、同社の乾燥設備、巴工業の炭化設備、中節能博実の生物脱臭設備といった技術を結集した協力プロジェクトを推進している。