【開催報告】2025年中国安徽貿易・投資説明会 (6/4)
2025/6/12 掲載
当協会は、6月4日、大阪・関西万博「安徽省デー（6月3日）」開催のために来日した鄭東涛（てい・とうとう）安徽省国際貿易促進委員会主任一行との共催で、掲題の説明会を当協会会議室（東京）にて開催致しました（日中双方計50名程度の参加あり）。
説明会では、冒頭、当協会髙見澤理事から、協会と安徽省とのこれまでの協力関係を簡単に振り返るとともに、本説明会に対し、「合肥モデル」をはじめとする産業発展のヒントや方法等の紹介に期待したいと述べました。
安徽省側からは、まず鄭東涛主任から、「安徽省産業・経済・貿易協力」と題し、安徽省経済の現状と発展の変遷、今後の見通しをはじめとする全体の説明がありました。また、安徽省文化・旅游庁の朱訓義副庁長（兼省広播電視局局長）からは、「安徽省文化、観光協力」と題し、安徽省の豊富で魅力的な観光資源、多彩で歴史ある文化についての説明がありました。
その後、日本企業、安徽省企業各5社の代表者から、企業の取組や安徽省との関係、双方が求めるもの等についての紹介がありました。説明会終了後には、場所を移し、懇親会を開催し、更なる交流を深めました。
当協会は、6月4日、大阪・関西万博「安徽省デー（6月3日）」開催のために来日した鄭東涛（てい・とうとう）安徽省国際貿易促進委員会主任一行との共催で、掲題の説明会を当協会会議室（東京）にて開催致しました（日中双方計50名程度の参加あり）。
説明会では、冒頭、当協会髙見澤理事から、協会と安徽省とのこれまでの協力関係を簡単に振り返るとともに、本説明会に対し、「合肥モデル」をはじめとする産業発展のヒントや方法等の紹介に期待したいと述べました。
安徽省側からは、まず鄭東涛主任から、「安徽省産業・経済・貿易協力」と題し、安徽省経済の現状と発展の変遷、今後の見通しをはじめとする全体の説明がありました。また、安徽省文化・旅游庁の朱訓義副庁長（兼省広播電視局局長）からは、「安徽省文化、観光協力」と題し、安徽省の豊富で魅力的な観光資源、多彩で歴史ある文化についての説明がありました。
その後、日本企業、安徽省企業各5社の代表者から、企業の取組や安徽省との関係、双方が求めるもの等についての紹介がありました。説明会終了後には、場所を移し、懇親会を開催し、更なる交流を深めました。
2025年中国安徽貿易・投資説明会プログラム
１．司会進行開始
胡昌柳 安徽省国際貿易促進委員会 国際連絡部 部長（司会）
２．日中経済協会挨拶
髙見澤 学 日中経済協会 理事
３．安徽省産業・経済・貿易協力の御紹介
鄭東涛 安徽省国際貿易促進委員会 主任
４．安徽省文化、観光協力の御紹介
朱訓義 安徽省文化・旅游庁 副庁長、省広播電視局 局長
５．日中企業代表者発言（10社）
【日本側】
株式会社みずほ銀行、日立建機株式会社、丸紅株式会社、公益社団法人日本バリュ－・エンジニアリング
協会、株式会社エイチ・アイ・エス
【中国側】安徽古井貢酒公司、北京稀能稀土有限公司、安徽文香科技公司、安徽豊原生物技術股份有限公司、
中環新能源控股集団
挨拶者・発表者による主な発言
■髙見澤 学 日中経済協会 理事
安徽省は合肥市を中心に、行政主導で企業投資と産業育成を進める「合肥モデル」により、液晶製造のBOE、EV自動車の蔚来自動車（NIO）など世界的なテック企業の集積地として発展してきた。当協会も2009年に水環境改善事業などで安徽省と交流を重ね、経済代表団の訪問や各種行事への参加を通じて地域の成長を実感している。本日の説明会では、安徽省発展の秘訣や最新情報に触れられることを期待しており、説明会後の懇親会でもさらなる交流を深めたい。
■鄭東涛 安徽省国際貿易促進委員会 主任
「安徽省経済の概況」
安徽省は中国長江デルタの中心に位置し、ここ数年で科学技術イノベーションや産業の高度化を加速させ、「新興工業大省」「製造業大省」として成長している。2024年には省のGDPが5兆元を超え、工業生産、輸出入、社会消費、対外投資、外資利用など多くの指標で全国上位に位置づけられている。外資企業の数は1万5千社を超え、輸出入や雇用、税収への貢献も大きいことが特徴。
「産業のけん引役」
産業面では、自動車や設備製造の分野が成長をけん引し、新エネルギーや省エネ、環境保護産業も発展している。中国輸出自動車の4台に1台が安徽製で、2023年に自動車生産台数・新エネルギー自動車生産とも全国2位を記録している。また、外資企業に向けて自由貿易区やハイレベルの開発区、国際協力パークなどの拠点整備が進み、輸送・物流体制も充実している。海外資本の再投資も増加しており、長期的な成長が見込まれている。
「ビジネス環境の国際化」
ビジネス環境も国際水準への整備が進み、政府は企業支援や知的財産保護、公平な政策、外国人の住環境整備にも力を入れている。教育や医療インフラの向上、生活ガイドなどで外国人の定住を支援している。安徽省は今後も多くの発展機会を提供し、外資企業とともに持続的な成長を目指していく。
■朱訓義 安徽省文化・旅游庁 副庁長、省広播電視局 局長
「豊富な観光資源」
安徽省は中国現代観光産業の先駆けであり、1979年の鄧小平による黄山登頂と「黄山スピーチ」により現代観光業の発展が始まった。現在、年間8億人以上の観光客が訪れ、国内外からの旅行者に観光・ビジネス・レジャーの多様な機会を提供している。観光産業は中国でもトップクラスの規模を誇る。安徽省は黄山などの世界的観光地を有し、豊富な自然・文化資源が集積している。
「充実した観光コンテンツと歴史ある文化と伝統」
省内では音楽イベントやナイトツアー、舞台芸術、水上スポーツなど、体験型観光コンテンツも充実しており、リゾートやクリエイティブ産業、スポーツイベント、医療・健康、見本市などハイエンドサービス産業も発展中である。自然環境では名山や風光明媚な湖、温泉資源などが特徴的。また、徽州文化などの歴史ある文化も息づき、徽墨や宣紙など「文房四宝」や茶、徽菜（安徽料理）など伝統工芸・物産も豊富。
「活発化する文化・観光産業への投資」
近年は文化・観光への投資も活発で、習近平主席が文化・観光産業を柱産業とする方針を示したのを受けて、安徽省は100の重点プロジェクトと100億元規模の産業投資ファンドを創設。黄山温泉リゾートなどの大規模事業が進行中である。安徽省は今後も豊かな自然と文化を武器に、観光・文化産業の更なる発展と国内外からの訪問・投資を広く歓迎している。
本件問い合わせ先
日中経済協会業務部（担当: 藏田）
TEL: 03-5545-3113
daisuke.kurata[at]jc-web.or.jp ※[at]は@に変換ください。