【派遣報告】第2回中国自動運転考察ミッション(7/6-9・広州→深圳)

はじめに

スマホからApollo Goのロボタクを呼び出す(深圳市坪山区)
2025/07/28 Upd.

日中経済協会は、2025年7月6日~9日の4日間、佐々木伸彦理事長を団長とし、35名で構成される「第2回中国自動運転考察ミッション」を広東省(広州市、深圳市、汕尾市)へ派遣しました。

本ミッションは、第1回(2024年12月3日~7日:上海市、江蘇省蘇州市、湖北省武漢市)に続く第2回目の派遣となります。

自動運転技術を巡っては、世界的な研究開発・社会実装が進むなか、とりわけ発展の著しい中国の現状と課題について考察することが目的です。

活動内容として、公道での試乗や座談交流を重点に、自動運転ソリューションプロバイダー〔文遠知行(WeRide)、小馬智行(Pony.ai)、華為技術(Huawei)、元戎啓行(Deeproute.ai)〕への訪問と試乗、完成車メーカー〔小鵬(xPeng)、広汽豊田(GTMC)、BYD〕のほか、自動運転機器メーカー〔速騰聚創科技(RoboSense)〕や廃バッテリーリサイクル工場〔格林美(GEM)〕の見学や交流に加え、在広州日本国総領事館、日本貿易振興機構広州事務所、深圳市政府、深圳清華大学研究院といった '官学' との交流も実現しました。

これらの訪問・交流を通じて、中国・自動運転分野の最新の技術開発や社会実装の動向について、直接「乗る、聞く、見る」ことができました。以下、主たる訪問先における交流内容のポイントを報告します。

なお、本ミッション派遣に際して各地で温かく迎えていただいた全ての訪問先の皆様、また多方面でご支援・ご協力いただいた、深圳市駐日経済貿易代表事務所、深圳清華大学研究院、在広州日本国総領事館、日本貿易振興機構広州事務所ほか関係各位に記して謝意を表します。

参加者から生の声(派遣事後アンケートより)

カッコ()内は回答者業種

  • 自社の主戦場は日本のモビリティインフラ拠点となりますが、インフラと自動運転を組み合わせて社会課題を解決するモデルを考えるヒントになりました。また、中国メイクの高い商品力も理解できました(メーカー)。
  • 日本経済の現状と先行きを分析するには、中国経済の現状と先行き見通しを確りと把握・分析するのは必須と言えます。そうしたもとで、今回のミッションでは、日系を含む自動車メーカーの先行き、本邦自動車市場の先行き、ひいてはわが国の先行きを考えるにあたり、極めて有用な知識・経験を得ることが出来たと感じております(金融)。
  • EV化・自動運転化による自動車の変化が日本を含む他の国でも生じる可能性が有ることを認識でき、今後の中国事業展開の参考になると考えています(メーカー)。
  • 予想以上に無人の運転車が安心して乗れることには感動しました。一方、試験場でもよかったので危機回避や悪条件での走行やクリアすべき技術課題の話が聞けると良かったです(メーカー)。
  • 実際に現地の自動運転バスに乗車した際に一般市民もほかの自動運転バスに乗られており、地元の人たちが違和感なく使っていた様子に驚きました。発進・右左折・歩行者の回避などの挙動がスムーズで、もはや「実験段階」というより「実用レベル」になっていると感じました(サービス)。
  • 中国の自動運転は、実証段階をある程度終え、今後は日本市場への参入も視野に入れた、具体的なビジネスモデルへの移行を目指している点(少なくとも、そのような感覚がうかがえました)に、強い印象を受けました(団体)。
  • 第1回目をさらに上回る充実度で、理解が一層深まりました。今回は日本への投資誘致や、実装の段階をさらに越え、中国新興メーカーが海外進出する勢いを体感することが出来ました。プライスレスな価値があると思いました(団体)。
  • なかなか面会できない最先端の企業各社のお話を伺う事が出来ました。米国に負けないとの熱意で起業する清華大出身者をはじめとする中国の若者の力を感じた4日間でした。次回の機会がありましたら、ぜひ参加させていただきます(メーカー)。
  • 訪問したどの企業も自動車業界で先端を走っている企業ばかりであり大変価値があります。今後も参加してみたいミッションテーマがあれば是非参加したいです。自動運転も定点観測が必要なので来年も参加検討する予定です(商社)。

日程

7月6日
(日)
羽田→広州(NH923)
広州白雲空港→広州花園酒店へのPony.ai自動運転車(広汽豊田・Sienna)での移動 ※希望団員
結団式(在広州日本国総領事館、日本貿易振興機構広州事務所との交流)
7月7日
(月)

小鵬(xPeng)本社訪問
文遠知行(WeRide)本社訪問
広汽豊田(GTMC)第5ライン訪問
小馬智行(Pony.ai)本社訪問
深圳市投資促進局、深圳清華大学研究院との交流
7月8日
(火)

速騰聚創科技(RoboSense)本社訪問
華為技術(Huawei)坂田キャンパス訪問
BYD本社訪問
街中の流しロボタク(蘿蔔快跑/百度Apollo Go)のApp呼び出し体験・試乗
7月9日
(水)
格林美(GEM)深汕特別合作区工場訪問
元戎啓行(Deeproute.ai)本社訪問
深圳市街→深圳宝安空港へのDeeproute.ai自動運転車(長城汽車・WAY)での移動 ※一部団員
深圳→羽田(NH966)

活動メモ(日程順)

広州白雲空港から広州花園酒店へ小馬智行(Pony.ai)自動運転車での移動

広州花園酒店到着
 Pony.aiは、自動運転の最先端を行く企業であり、その技術的優位性は多岐にわたる。最も注目すべきは、ベース車両に広汽豊田・Siennaを採用し、自社開発のADK(Autonomous Driving Kit)をアドオンした第6世代ロボタクの卓越した性能。これは、L4レベルの自動運転を実現し、安全員の介入をほとんど必要としないスムーズかつ的確な走行を可能にする。
 その他の注目点は、広州市における空港アクセスを含む高速道路でのロボタク運行認可を唯一取得していること。これは、複雑な交通状況下での高い安全稼働率と運行実績が評価された結果であり、同社の技術信頼性を示す。特に、南沙区では「完全無人で料金徴収可能」な運行を実現しており、これは実証実験の域を超えた商用化段階への移行を意味する。
 また、LiDAR、ミリ波レーダー、カメラを組み合わせたセンサーフュージョン技術と、それらが取得したデータを基に車の計算ユニットがリアルタイムで状況判断する「End-to-End」のAIモデルも強み。走行中に発生する予期せぬ割り込み等に対しても、瞬時に正確なブレーキングや回避行動を取ることが可能で、収集したデータは継続的なシステム改善に活用される。車内タブレットを通じたユーザー操作性や、リモートアシスタントによる複数台の車両監視システムも、効率的かつ安全なロボタク運営を支える。今後、第7世代ロボタクでは全てEVベースとなり、自動運転とEVの親和性を追求する。

結団式(在広州日本国総領事館、日本貿易振興機構広州事務所との交流)

在広州日本国総領事館にお招きいただき、貴島総領事、日本貿易振興機構広州事務所・岡田所長らからご挨拶をいただくとともに、日本貿易振興機構広州事務所・小野部長から「中国深圳のイノベーションエコシステム」と題した講演をいただいた。

小鵬(xPeng)本社訪問

https://www.xiaopeng.com/
 小鵬は、AI技術を核とする革新的なモビリティ企業として、市場を牽引する。2024年第1四半期には、グローバルおよび国内の新興勢力において納車台数で首位を獲得し、7ヶ月連続で月間3万台超を達成。ニューヨークと香港に最初に二重上場した、中国の新興自動車メーカーであるという実績を持つ。
 その技術的優位性の中心はスマートドライビング技術と「空飛ぶ車」の開発にあり、子会社の小鵬匯天はアジア最大の飛行自動車会社として、量産化に最も近い「陸地航母」コンセプトの機体を来年発売予定。研究開発へ巨額の投資を継続し、全従業員の40%を開発人員が占めるなど、AI分野の人材を世界中から集積。さらに、フォルクスワーゲンが小鵬のスマート技術をライセンス利用するなど、その技術力は国際的に高く評価されている。
 既に30ヶ国以上に進出し、2033年までに海外販売比率50%以上を目標とするなど、世界市場での存在感を急速に高め、未来のモビリティを創造する先駆者を目指している。

文遠知行(WeRide)本社訪問

https://www.weride.ai/
 文遠知行(WeRide)は、Google Waymo、Amazon Zooxなどと並び、世界最先端のL4自動運転技術を牽引している。強みは、2017年設立当初からL4を目指し、既に中国、米、UAE、仏、シンガポールでの商用運用実績を持つことにある。ロボタクやロボバスにおいて5年以上の運用経験を積み、総走行距離は4,300万kmを超え、この膨大なデータが技術進化を支える。
 特に優れているのは、AI駆動型の「自動改善型アルゴリズム」であり、他社がルールベースに依存する中、WeRideは8割以上をAIで賄い、複雑な交通状況でも高い精度と安全性により無事故を実現している。遠隔監視システムにおける自動運転率も95%を超え、オペレーションコスト削減に貢献。車両製造はOEMに委託し、自社開発のソフトウェア「WeRide One」を核とする。データ管理は米国データセンターを利用するなど、セキュリティにも配慮し、国際的な信頼性を確保。日本市場ではパートナーとの連携を通じ、安価で先進的な自動運転ソリューションを提供し、世界展開を加速していく。

広汽豊田(GTMC)第5ライン訪問

提供:広汽豊田
https://www.gac-toyota.com.cn/
 広汽豊田第5ラインは、2022年に稼働、中国市場の急速な変化に対応するEVを生産し、年産10万台規模の最新組立工場であり、現地調達率99%。部品投入経路を最短化した「川の字レイアウト」により、極限まで物量効率を高め、日本のノウハウを中国市場に最適化した生産体制を構築した。ここでは、中国専用モデルであるbZ3XとbZ4Xを生産する。
 自動運転領域では、トヨタの「モビリティチームメイト」構想に基づき、L2からL4への段階的進化を推進。bZ3XにはLiDAR1基、カメラ11基を搭載し、Momentaの膨大なデータとOTAで機能を拡張。特に、世界トップ級のPony.aiとの戦略的JVを通じ、L4自動運転の共同実証とサービス展開を加速する。広汽豊田が車両生産、Pony.aiがセンサー後装・データ収集・運行を担い、人・車・インフラが一体となった安全かつ高効率な次世代モビリティ社会の実現を目指す。
提供:広汽豊田
提供:広汽豊田
提供:広汽豊田

小馬智行(Pony.ai)本社訪問

https://pony.ai/
 Pony.aiはL4自動運転技術の世界的トップランナーとして、その革新性を市場に証明している。中国・広州で既に一般向けロボタクシーサービスを大規模展開し、累計自動走行距離は4,600万km超。KMPI値(手動介入が行われる前に自動運転車が走行できる平均距離)では、広州政府調査で業界首位。
 同社の核心技術「Virtual Driver」は、高度なAIと汎用性により、複雑な都市環境や夜間、豪雨といった困難な条件下でも安全かつ高精度な運転を実現。このソフトウェアは、広汽豊田のEV「bZ4X」を含む多様なOEM車両に適用可能であり、EV時代を見据えた技術基盤を構築している。特に、100%車載グレード部品採用と設計最適化による第7世代ロボタクシーは、従来比70%のコストダウンを実現し、大規模量産化を推進。さらに、中国最大規模の自動運転ロボットトラックフリートを保有し、隊列走行による効率的な物流ソリューションも提供する。グローバル展開も見据え、データ管理には米国サーバーを利用するなど、国際的な信頼性にも配慮している。

深圳市政府、深圳清華大学研究院との交流会

https://www.sz.gov.cn/
https://www.tsinghua-sz.edu.cn/
 深圳市投資促進局、深圳清華大学研究院、深圳市政府新エネルギ一産業弁公室の幹部から、深圳市の最新経済動向や自動車産業に関する説明があった。

 深圳は、革新的な技術力と強固な産業エコシステムを持つ、世界をリードする都市である。PCT国際特許出願数20年連続中国首位、創業密度9年連続全国首位を誇り、「先進製造の都」として進化を続ける。
 特に新エネルギー車(EV)分野では、世界で最も完全なサプライチェーンを構築。2024年にはEV生産290万台を記録し、全国シェア20%を占める。ブレード電池や800V(アーキテクチャ)駆動といったコア技術で先行し、超急速充電ステーションが90を超える「ダブル超」都市を世界で初めて実現した。
 自動運転領域においては、AI基盤とインフラ技術が連携した独自の「車路雲」エコシステムが強み。スマートコネクテッドカーの実用化で国内トップを走り、都市物流などB2Bシナリオでの自動運転拡大を推進中。
 深圳では、総額100億元の新エネルギー車産業基金を設立し、日本企業との提携を歓迎している。R&D拠点構築やBYD、華為、Tencentとの共同開発を通じ、自動運転技術の商業化と安全性向上を加速させる絶好の機会を提供し、グリーンモビリティと知能運転の未来を共に創造していく。

速騰聚創科技(RoboSense)本社訪問

 RoboSenseは、LiDAR技術において世界をリードする企業であり、自動運転とロボット分野で革新的なソリューションを提供する。とりわけ、用途特化型開発戦略と自社開発半導体「SPAD」を活用したソリッドステートLiDARのE1、そして量産実績を持つM2、高精度長距離検出のEM4など、多角的な製品ラインナップを有する。EM4は最長600mの検出距離と90%の有効距離達成率を誇り、本年末には中国、来年初頭には米国市場へ投入される予定。
 RoboSenseは、LiDARとカラー情報を統合した3-in-1センサー「AC1」など、ロボット産業向けの革新的な部品も開発。ソフトウェア面ではアルゴリズムをオープンソース化し、研究成果を公開することで、顧客の迅速なセンサー利用を促進する。
 自動車向けLiDAR検証センターを保有し、ISO17025に基づく90種以上の試験をデジタル管理。自社開発チップへの切り替えを進め、中国国内でのサプライチェーンを強化しつつ、USMC認証対策として海外拠点も確保する。LiDARが自動運転における最終的な安全担保として不可欠であるというスタンスで、多様な顧客ニーズに対応するツールメーカーとしての地位を確立している。

華為技術(Huawei)坂田キャンパス訪問

無人運転駐車のデモンストレーション
https://www.huawei.com/
 華為は、ICTインフラとデバイスビジネスで培った技術力を自動車産業に投入し、「スマート自動車積載」を新たな成長エンジンとしている。同社のビークルビジネスユニットは2019年設立ながら年400%の成長率を誇る。その中核をなすのは、ブランド名「乾崑」の下で提供される包括的なソリューション群。
 華為の圧倒的な強みは、車載とクラウド双方における計算能力の高さにある。特にクラウドベースのコンピューティング能力は競合他社を凌駕し、膨大なデータを活用してAIを訓練し、極端なシナリオ(コーナーケース)にも対応する高精度な自動運転を実現する。同社は自動車を「4つの車輪に乗った大型スマホ」と捉え、「Software Defined Vehicles(SDV)」の概念を推進。車載チップ(NPC)から自動化制御システム(CDC)、各種センサー、そして独自のデジタルシャーシ「XMotion」に至るまで、主要なハードウェアとソフトウェアを内製する。
 安全性を最優先し、LiDAR、ミリ波レーダー、カメラの三位一体によるセンシングを追求。各センサーの特性を最大限に活かし、悪天候や複雑な都市環境でも高精度な認識を可能にする。特に、業界初の全方向対応衝突防止システムや、ベテランを超える運転能力を目指すADAS 3.0/4.0は、その技術的卓越性を示す。パーキング技術も際立っており、無人駐車や、他車に配慮した自動移動など、革新的な機能を提供する。華為 は単なる部品サプライヤーではなく、包括的なソリューションプロバイダーとして自動車産業のパラダイムシフトを牽引する。
提供:華為技術

BYD本社訪問

参加団員運転による「仰望U9」試乗
https://www.byd.com/
 BYDは、充電バッテリー製造で創業し、リチウムイオン分野で世界トップクラスの技術を確立、その核心技術を自動車に応用し、2008年には世界初量産プラグインハイブリッド車F3DMを投入。EV専用e-platform 3.0とDM-iハイブリッドシステムを開発し、EV技術の進化を牽引する。
 BYDはEVバスやタクシーの都市電動化をいち早く推進し、モビリティの変革を実社会で実現してきた。2024年の年間EV販売台数は427万台を突破し、累計販売1,200万台以上と、EV分野で圧倒的な実績を誇る。既存のBYD、DENZAに加え、高級ブランド「仰望」や個性派「方程豹」を展開し、多様な市場ニーズに対応する。
 11カ所のR&D拠点と37,000件超の特許取得が示す通り、「特許の壁」「職人の壁」を掲げる強固な技術力と品質重視の文化が競争優位の源泉である。バッテリーから車両までを一貫して開発・生産する垂直統合モデルにより、革新的な技術を迅速に量産化し、世界のモビリティ電動化を牽引する。
提供:BYD

街中の流しロボタク(蘿蔔快跑/百度Apollo Go)のApp呼び出し体験・試乗

試乗マニュアル
BYD正門(深圳市坪山区中央大道比亜迪路3009号)から深圳坪山格蘭雲天国際酒店(深圳市坪山区馬巒街道堂社区瑞景路36号)までの約3km、蘿蔔快跑/百度Apollo Goが運営する流しのロボタクをAppから呼び出し、試乗。
提供:参加団員(以降同様)

格林美(GEM)深汕特別合作区工場訪問

 格林美は、「資源有限,循環無限」を理念に掲げ、鉱物採掘から使用済み製品の再資源化まで手掛ける世界有数の循環型産業企業である。特にEV分野に強みを持つ。
 特筆すべき点は、使用済み自動車の98%に含まれる鉱物をリサイクル可能な状態まで処理する高い技術力と、EVバッテリーの効率的な再資源化能力にある。アルミニウム、ステンレス鋼に加え、EVバッテリーの重要素材であるニッケル、コバルト、リチウムなどを効率的に回収し再生利用する。インドネシアでのニッケル採掘から前駆体材料生産までを垂直統合し、サプライチェーン全体で高付加価値化を実現する。
 独自の回収ビジネスモデルも特徴で、WeChatミニプログラムと大手ECプラットフォームと連携した広範な回収ネットワークを構築。廃棄物に対し企業が対価を支払うことで、効率的な資源循環を促進する。回収したEVバッテリーは、性能測定後、「ハシゴ利用」として家庭用蓄電池、5G基地局バックアップ電源、発展途上国への輸出など多用途に転用。環境負荷低減と経済性を両立させるオンリーワンの循環ビジネスモデルを確立している。

元戎啓行(Deeproute.ai)本社訪問

長城汽車・WAYの自動運転車(安全管理員同乗)で深圳宝安空港へ向かう(提供:参加団員)
https://www.deeproute.ai/
 Deeproute.aiは、2019年創業の自動運転システム開発企業で、L4技術を牽引し、都市と高速の全条件で100km超の安全走行を実現するAIドライビングエージェントを開発している。特色は、全ての技術をEnd-to-End方式で構築し、情報処理と正確性において圧倒的な優位性を持つこと。
 特に、自動車メーカーとの協業戦略が特徴的。長城汽車との協業では、十数社のコンペを勝ち抜き、わずか9ヶ月でADASを組み込み、現在では4ヶ月に短縮。これは、Deeproute.aiがAIに長けた優秀な人材を擁し、市場に適応するAI開発に強みを持つため。彼らは「顧客を深堀するタイプ」として、特定の顧客ニーズに深くコミットし、コミュニケーションコストを削減、相互信頼を構築することで、Win-Winの関係を築く。あくまで自動車メーカーの黒子に徹し、低コストで高性能なソリューションを提供する。
 例えば、高級車へのデバイス搭載において、他社が複数のLiDARを使用する中で、同社はNVIDIAチップ1個で同等の機能を実現し、コスト競争力を持つ。これは独自のアルゴリズムとソフトウェア最適化によるもので、技術的優位性を際立たせている。将来的には2026年末までにL4技術をクリアできると見込んでおり、法整備の動向が今後の展開の鍵を握る。










以下の参加案内はご参考で

参加案内

第1回派遣時の試乗(2024年12月/上海浦東金橋開発区/Pony.ai×レクサス)
派遣終了しました。

2025/06/06 参加募集は締切ました
2025/05/14 Zoomセミナーの動画等掲載

2025/04/24 初版掲載

日中経済協会では地域・テーマ別の日中交流を重点事業としており、その一環として昨年12月に上海・蘇州・武漢への「第1回中国自動運転考察ミッション」を実施しました。それが好評を博したことを受け、「第2回中国自動運転考察ミッション」を計画しております。

自動運転技術を巡る、世界的な開発競争が一段と激化するなか、AI技術の実装やスマートシティとの連携で世界の最先端を行く中国の取り組みを理解することを目的に、自動車産業が集積し、次世代モビリティの実用化も進む広州と、ハイテク企業が集積する深圳の主要拠点を訪問する予定です。各市の最新技術や実証実験の現場視察に加え、現地キーパーソンとの直接対話の機会を設け、中国における自動運転の社会実装に向けた戦略や課題について、参加者の皆様と共に理解を深めてまいりたく存じます。

当協会と致しましても、今後のビジネス展開において重要性を増す中国・自動運転分野での新たなビジネスの発掘と、人的ネットワークの構築に寄与できることを願っておりますので、本ミッションへの御参加につき、是非御検討下さりますよう、お願い申し上げます。
1.日 程:2025年7月6日(日)~9日(水) ※活動内容は 別紙1 を御参照下さい。
2.訪問先:広東省広州市~深圳市~汕尾市(深汕特別合作区)
3.主 催:一般財団法人日中経済協会
4.規 模:最少催行15名~最大30名 ※当協会は、理事長・佐々木伸彦が参加予定です。
5.案内先:当協会賛助会員ほか。中国現地からの御参加も歓迎いたします。
6.費 用: 別紙2 を御参照下さい。
7.申し込みサイト:https://jcpage.jp/jcevent/op/406 (〆切:6月6日(金)) ※締切ました。
※参加申込後の登録内容確認メールに、企業概要・団員自己紹介文、顔写真、パスポート(身分証)コピー等、提出物のお願いを記載しております。

事前オンラインセミナー「中国の自動運転 どこまで進んでいる?」の動画配信

参加検討の御参考に、本ミッションの派遣前ブリーフィングを兼ねたオンラインセミナーを実施いたしました。講師のご厚意により以下オンデマンド配信いたします。

2025/05/14 終了しました。現在動画配信と資料配布中です

◇ 日時:5月14日(水)日本時間14:30~16:00/中国時間13:30~15:00(Zoom使用)

◇ 講師:有田 直矢 上海萊彌信息諮詢有限公司(insights・インサイツ)顧問
1974年、東京都生まれ。日本大学国際関係学部卒業後、南京大学大学院に留学、修士号取得。帰国後、2000年にサーチナ入社、2011年社長に就任。その後、上海に赴任。2014年、すべての職を離れ、株式会社NMS設立。2017年5月から旧上海サーチナである、中国調査専業のインサイツ顧問就任。

◇ 内容(予定):
  1. 中国の自動運転、どこまで来ているか
  2. それでも“ロボタク試乗”が意味を持つ理由
  3. この先、主導権を握るのは?
  4. 注目すべき「量産メーカー3社」
  5. なぜ日本ではこうならないのか?
  6. 現地で見るべきポイント
  7. 自動運転EV→ヒューマノイドロボット

◇ 視聴申し込み方法:
下記に氏名、所属等を御登録下さい(〆切:5月12日(月))
    • Zoom URLはセミナー前日に御申し込みメール宛てに送付いたします。
    • 本セミナーは、ミッション参加に関係なく、どなたでも無料にて視聴いただけます。
※上記講演スライドのPDF一括ダウンロードはこちらです。
<主な質疑(YouTubeの 1:07:00 あたりから) >

  • 世界最大のEVバッテリーメーカーであるCATLが、NIOのEVバッテリー交換サービスと提携・出資するニュースが最近流れたが、ロボタクシーなどの出現は、ケーブル充電や非接触充電に代わりバッテリー交換が今後躍進するきっかけになるか?
  • VLAのLanguageが決定要因ということが目から鱗が落ちる思いだった。もう少しDeepSeekとの関係を教えていただきたい。
  • 中国ほどL4の実験走行が多くの場所で行われているところはない、と思うが、技術的にはまだ十分ではないと考えられているのか?
  • 中国は自動輸出を積極的に行っているが、中国の最新の自動運転技術を搭載した車が欧州や東南アジアなどに拡がってくると思うか?
  • 4月以降、OTAの頻度が大きく制限されたと聞いている。政府の目論見はどこにあると考えられるか?また、頻度が低くなることによる影響は大きいか?
  • VSC横滑り防止やPCS衝突回避などの安全性対応は中国メーカーはどうなっているか?
  • 収益があがらなくなっているとの指摘があったが、サブスクリプションモデルで本当に収益をあげられる構造になってくると考えているのか?

案内状のダウンロード

日程(案)、参加経費など詳細はこちらの案内状をご参照ください
上記画像のPDFダウンロード版です

本件お問い合わせ先

日中経済協会業務部(担当:澤津)
 TEL: 03-5545-3113
 naoya.sawazu[at]jc-web.or.jp ※[at]は@に変換ください。
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