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07/0820東北振興計画

 

東北地区振興計画 要旨 ('07.8.20発表)

東北地区振興計画 要旨 ('07.8.20発表)
 
国家発展改革委員会
 国務院振興東北地区旧工業基地指導グループ弁公室
 
計画範囲:
遼寧省、吉林省、黒龍江省、内蒙古自治区東部地域(呼倫貝爾市、興安盟、通遼市、赤峰市と錫林郭勒盟)。土地面積145万平方キロ、総人口1.2億人。
本計画は第11次5ヶ年計画期(2006年~2010年)を重点期間とし、重大な問題は2020年までを展望している。

 
 
1.振興目標
・2020年までに同地域を国際競争力のある製造業拠点に転換し、農牧業生産、研究開発、原材料エネルギーの各分野で国の重要な基地に育てる。
・2010年の一人当たり域内総生産(GDP)を2002年比で倍増させる。
・2010年の数値目標として、第三次産業の比率を2005年の38%から41%に引き上げる。
・都市の失業率を5%以下に抑制する。
・改革開放をブレークスルー的に進展させる。国有企業は制度改革を基本的に完成する。
 
      東北地区“11/五”時期の主要計画指標
類別
 指標(カッコ内が単位) 2005 年 2010年 年平均成長(%) 備考
経済
成長
一人当たりのGDP(元)
食糧総合生産能力(万トン)
15,318
8,614
21,889
9,450
7.4
1.9
目標値
目標値
経済
構造
サービス産業比率(%)
非公有制経済のGDP 比率(%)
域内GDPに占める研究開発支出比率(%)
都市化率(%)
38
36
1.3
52
 
 
41
48
2
55
 
 
[3]
[12]
[0.7]
[3]
 
 
目標値
目標値
目標値
目標値
 
 
資源
環境
域内GDP当りのエネルギー原単位引き下げ (%)
工業付加価値あたりの用水量引き下げ(%)
耕地保有量(万ヘクタール)
主要汚染物排出量引き下げ  (%)
工業固形廃棄の総合利用率 (%)
森林カバー率(%)
2,548
 
51.9
34
 
 
2,553

> 60
38
 
 
[20]
[30]
[0.2]
[10]
[8.1]
[4]
 
 
 
 
必達値
必達値
必達値
必達値
必達値
必達値
 
 
 
 
社会
発展
 都市失業率(登記ベース)(%)
都市養老人保険カバー率(万人)
新型農村合作医療カバー率 (%)
国民平均教育年限(年)
 4.2

2,550

 

9
 <5

3,270

> 80

10
 [0.8]

5.1

 

[1.0]
目標値
必達値
必達値
目標値
 
 
 
  注:[ ]内データは今後5年間の合計値
 
2.工業の構造調整とグレードアップ
(1)先進的な設備製造業基地を建設する
   国際競争力のある重機と大型プラント製造業基地、国際先進レベルの工作機械と工具の研究開発・生産基地、国家級の発電・送電設備の研究開発・生産基地、全国で重要な自動車と部品基地を製造・輸出基地、国際先進レベルの船舶製造基地、国家級の軌道交通設備製造基地を建設する。重点プロジェクト:NC旋盤、大型石油精製・エチレンプラント、大型冶金設備、大型発電設備、超高圧送電設備、大型船舶、交通(高速列車、ディーゼルエンジン等)。

(2)ハイテク産業の育成の加速
   発展の重点:電子情報産業(長春国家光電子産業基地、大連国家ソフトウェア産業基地)、バイオ産業(長春国家バイオ産業基地)、新材料産業、ファインケミカル材料、粉末金属材料、希土類発光材料、ナノ金属材料、有機EL材料、特殊な機能材料と複合材料などの技術と生産物、航空機産業(ヘリコプターとエンジン主体パーツの設計と製造能力アップ)、新興海洋産業

(3)エネルギー工業のグレードアップ
   石炭資源開発:呼倫貝爾、霍平白、勝利などの大型石炭電化基地、黒龍江東部石炭基地と遼寧の鉄法などの鉱区。原油生産能力と天然ガス生産規模拡大(海拉爾盆地、二連浩特盆地と近海の石油地帯)、吉林のオイルシェール資源開発、ロシア辺境と我が国東北の原油パイプライン建設、東北天然ガス網工事の始動。2010年の石炭生産規模3億トン前後、原油生産規模5,700万トン規模、天然ガス生産量70億立方メートル、電力設備容量6,000万キロワット、年発電量3,000億キロワット時。
 
(4)基礎原材料産業のグレードアップ
   新型石化産業基地の建設(撫順石化、大連石化、大連西太平洋石油精製などの1千万トン級原油加工基地)、大慶、吉林石化、撫順石化などのエチレン改造・拡張工事による世界級エチレン生産基地の形成。2010年、年間の石油精製能力は1億トンに抑制し、エチレンの年産量を400万トンとする。石炭化工産業は錫林浩特、霍林河、呼倫貝爾、黒龍江東部と遼寧西部などの石炭化工基地。北方のファインスチール基地は鞍本鉄鋼集団のファインスチール板材生産基地、東北特殊鋼鉄の特殊鋼と設備製造業用鋼材の生産基地。このほか、鲅魚圏鉄鋼基地を建設し、鉄鋼業を重点的に内陸から沿海に移転する。

(5)特色ある軽工業の育成
   化学製薬と漢方薬調合剤生産物による民族医薬産業、肉類、水産品、乳製品、生物化学工業、服装、製紙、
 
3.現代の農業の育成
   社会主義新農村の建設を推進。近代的な農業機械、科学技術で農業を改造し、産業システムをグレードアップさせ、生産量と品質と安全水準を高め、国家の重要な商品作物基地の地位を強固にし、農業を安定して発展させ、農民の増収をはかる。

(1)農業生産基地の建設推進
1)商品穀物生産基地の建設。 重点的に松嫩、松遼平原をトウモロコシの生産地域とし、高蛋白質に富んだ大豆生産地域と三江平原の水稲生産地域を育てる。 大規模灌漑インフラストラクチャーにより、農業牧畜業の専門化、専門地域化により安定した糧食生産能力を確保する。
2)牧畜業では、中部平原は食肉・卵・乳製品の生産、西部は牛羊肥育基地、濱洲沿線と松嫩・蒙東草原を良質飼料基地として大型現代化乳牛飼育と牛羊肥育を行う。
3)緑色農産物の生産基地。 遼東半島と遼西丘陵地区緑色果物基地と沿海水産品物の養殖など。

(2)農業基礎の強化
1)低収穫耕地の重点改造による生産能力向上。 節水型潅漑整備、品種の改良などで食糧単位生産量500キロ/ムーを目指す。
2)農業支援システムの整備。農業科学技術のシステム化、新品種の応用、新型農業商工業連合会合体パターンの模索。安定した援農資金の設立。
 
4.サービス業の育成
市場化、産業化、社会化に沿った中心都市のサービス体系設立を推進。サービス業は大きな就業機会を提供することになる。
(1)製造業関連サービス業の発展
・物流、特に省/地域を越えた物流のための情報プラットフォームの構築、物流センターの建設推進(瀋陽、長春、ハルビンと通遼地域間)。
・金融業の育成。信用システムの構築、大都市の商業銀行の改革改組、農村の信用会社の改革。投資信託、リース、財務会社などの非銀行金融機構の奨励。中小企業向けの金融サービス促進。農業保険などの専門保険会社の設立検討など。
・商務サービス業。財務コンサル、再編/買収合併、上場などの投資サービスの提供。
会計管理、監査、税務、資産は評価などの提供。 市場調査、コンサルティングサービス弁護士の育成など。
・広告メディア産業の育成。 工業宣伝のほか娯楽、映像、演芸、体育、出版、広告などの産業。長春、大連は映画・アニメの中心都市で文化創意産業の集積、輸出の中心。

(2)生活に直結したサービス業の発展
・食品流通やチェーンストアの奨励。
・観光業を育成。
 
(3)観光業は重点育成
・氷雪はハルビン、吉林など。高緯度極地スキーなど。
・森林草原湿地は大興安嶺、小興安嶺、長白山、遼寧東部森林、呼倫貝爾、錫林郭勒、草原観光、民俗は三江平原、松嫩平原、遼河川下平原と大興安嶺などの湿地生態。
・火山温泉は吉林長白山、黒龍江五大連池、内蒙古アルル山など。
・文化歴史は紅山文化遺跡、高句麗遺跡、渤海国遺跡、遼寧“1宮3陵”などの世界文化遺産と国家級文化財。
・辺境観光は丹東、琿春、綏芬河、黒河、満洲里和二連浩特など。

 
 
5.地域内の協調した発展
(1)地域発展計画
①哈大経済ベルト(ハルビン-大連間):大連経済区、遼寧中部経済区、長吉経済区(長春、吉林)、哈大工業回廊(ハルビン、大慶、チチハル)を核とし、国際的に競争力のある製造業地域を建設
②「五点一線沿海経済ベルト:「五点」(長興島、宮口沿海、錦州湾、丹東、花園口)の遼寧省沿海部地域に臨港産業、ハイテク産業、サービス業を発展。
③辺境地域の健全な発展:チチハル-赤峰、綏芬河-満州里、琿春-阿爾山、丹東-霍林河、錦州-シリンホト(錫林浩特)間の道路建設
(2)インフラの整備
①重点6ルート(同江-大連、黒河-北京、綏芬河-満洲里、琿春-阿爾山、丹東-霍林河)
②鉄道(ハルビン-大連間旅客専用線、長春-吉林間軌道線、伊敏-伊爾施、赤峰-白音華、ウランホト(烏蘭浩特)-シリンホト、阜新-西鳥珠穆沁旗鉄道、東北東部鉄道)
③高速道蕗(綏芬河-満洲里、鶴岡-大連、琿春-ウランホト、大慶-承徳、長春-承徳、丹東-シリンホト、通遼-瀋陽、吉林-瀋陽、吉林-黒河など)
④港湾〔大連港(大窯湾コンテナ用第三期及び四期埠頭、旧港区及び東港区の改造)、宮口港、丹東港、錦州港〕
⑤空港(拡張:大連、瀋陽、長春、ハルビン、新設:長白山、吉西北、漠河、大慶、鶏西、伊春、阿爾山、エレンホト)

(3)資源型都市の産業構造転換
①阜新市(農業、農産品加工)、②大慶市(建築材、石油プラント、農産品加工)、③伊春市(木材加工、森林観光、医薬、緑色食品)、④遼源市(製薬、農産品加工、設備製造、紡績、建築材)、⑤白山市(長白山観光、木材加工、天然水、高麗人参)、⑥盤錦市(プラスチック加工、中小型船舶、原油掘削機、緑色食品、観光)
 
6.保障能力(人材育成、社会保持、環境保護)の向上
(1)人材育成
①教育資源の整備(9年間の義務教育の普及、高等教育、職業教育等)、②人材開発(適正な人材の登用)③人材交流(中央、東南沿海地区と東北地方の幹部の交流、人材の流動化)

(2)就業の拡大と社会保障体系の整備
①就業機会の拡大(職業援助制度、ゼロ就業者家庭の解消等)、②社会保障体系の整備〔養老俣険(年金)、医療、失業保険制度の整備等〕

(3)生態系環境の保護
生態系建設重点プロジェクト:①科爾沁砂地、②京津(北京、天津)風砂源、③黒土地域、④天然森林資源、⑤天然牧草原(内モンゴル自治区)、⑥鉱物区、⑦湿地保護(三江平原、松赦平原)、⑧海洋

(4)環境汚染対策
第11次5カ年計画期間中に、都市の汚水処理率:70%以上、生活ゴミを無害化に処理する割合:60%以上、脱硫工程の推進、工業個体廃棄物の利用率:60%以上、工業用水の再利用率:90%以上とする.
     環境汚染対策重点プロジェクト:飲料水源地保護、遼河流域、松花江流域、大気汚染防止
 
(5)資源の合理的な利用
①土地の管理の強化、②水資源の配置〔第11次5カ年計画期間中に再生水の利用率を20%以上とする、ダム・引水(大伙房ダム、西山ダム、老龍ロダムの建設、大連地区への供水等)、濯激(三江平原、松赦平原、遼河平原)〕、③鉱産資源の開発〔松嫩平原(石油、天然ガス)、小興安嶺・長白山周辺地区(金属、非金属、地下水)、風城(遼寧省)ホウ素〕、④森林・草原原資(小興安嶺・長白山周辺地区)、⑤海洋資源(天然ガス、熟エネルギー、海水、養殖、海浜湿地の生態保護等)
 
7.発展活力の強化
(1)体制改革の加速
①行政管理体制の改革、②国有企業改革の継続(国有林区の改革)、③非公有経済の発展、④市場体系の完成(瀋陽産権交易センター、大連商点交易所の活用)
(2)対外開放の拡大
①外国資本利用の水準を高める(国有企業改革に外国企業を参入、ハイテク産業、設備製造業、現代農業、サービス業、インフラ設備、環境保護等分野の外国企業を積極的に誘致。一方で、エネルギー消費が高く、環境汚染をもたらす産業の投資を禁止する。)
②対外貿易の発展(ハイテク製品、高付加価値製品、労働集約型製品、農作物の輸出を積極的に行う。)
③国際合弁事業の強化(辺境地域に相互貿易区や輸出加工区等の建設を促進、周辺国とエネルギー、原材料及び鉱産物の開発協力、対ロシア輸出加工基地及び科学技術協力基地等を建設、図們江開発を推進。)
④対外開放の高度化:北東アジア国際航運センター(大連)、辺境税関都市のインフラ整備及び国際物流網の建設、対ロシア、モンゴル、北朝鮮への鉄道等の建設。

・国境地帯重点整備計画
対ロシア :綏芬河-ウラジオストック、琿春-カミショバヤ(鉄道)
対モンゴル:阿爾山-チヨイバルサン(鉄道)
対北朝鮮:南坪税関への茂山鉱山産の鉄鉱石輸送路、牡丹江一羅津(鉄道)。

(3)自主開発能力の向上
①企業(設備製造、石油化学、生物、製薬、新材料等)、②科学研究施設、③知的財産権保護、④基礎研究、ハイテク技術、公共性の研究を支持する。
 
8.政策施策メカニズムの実施
東北地区振興の目標と重点任務を実現するために東北地区振興の政策施行を速めて、健全にメカニズムを実施することを計画して、実施すること。
(1)すでに政策実行することになっていることを実行し、非効率な大型国有企業問題、歴史的な税未納問題、東北地区炭鉱のバラック小屋改造問題を解決して、東北の老工業基地のために良好な政策環境を創造する。
 
(2)完全に経済的政策を実行する
・東北地区製造業発展のための優遇政策の拡大強化。
国内企業で国家が重点発展、重点技術と認める設備を製造開発するために部品や原材料を輸入する場合、輸入関税は免税もしくは先納後戻しとする。増値税も同様。国家経済と人民の生活のための大型国有設備製造企業と重点プロジェクトのための技術改造プロジェクト同様の優遇支持を行う。
・銀行機構は東北地区の貸付信用条件にあった項目については与信を拡大する。
     中小企業信用保証のための再担保機構の設立を検討する。信用環境を改善して、国有商業銀行が臨機応変に不良資産を処理することを支持する。企業上場を早める。東北地区が条件に見合った債券発行で融資することを支持する。

(3)地域調和メカニズムを建設する
・平等、互恵互利に基づいて、協調し、共同発展の原則の下、東北と中西部東地区の連係と協力を強めて、地域協調を形成し発達地区が東北の老工業基地振興に参加することを奨励する。東北地区と京津冀、山東半島、長江三角地域、珠江三角地域などの地域間経済連係を推奨。また東北企業が積極的に西部大開発プロジェクトと中部開発に参加することを支持する。
・行政区をまたがる共通のプラットフォームと協力ネットワークを構築する。東北の四省区ハイレベルの協力調整会議制度を設けて、地域発展の制約となる重大な問題を解決する。東北地区ハイレベルの協力調整会議制度の大きい枠組み下に、各分野と層別の協力調整機構を設立して、地域協調と協力を押し進める。
・地域またがる企業連合と再編を奨励し、国家は優先的に審査の上許可し資金を手配する。東北3省、蒙東地区の協調、連合開発、利益の享受、共同での蒙東大型炭鉱開発、石油等のエネルギー基地の建設を支援する。
(4)健全に計画を実施する。
   計画の実施を強力に進める。国家関係部門と東北各級地元の政府は合理的に分業し、共同で計画の実施を押し進める。それぞれの部門間の連携を強め、各級政府間の橋渡し調整する。各地方政府は計画を実施するための意見をまとめ具体的な仕事の方案を作成し、それぞれの任務を年度計画中に実行するように、計画に対する総合的な評価と検証審査をして、確実性を確保すること。
   計画の実施に対する監査指導を強化し、実施情況に対して分析することを強める。政府と企業と民衆の情報橋渡しとフィードバックメカニズムに留意し、東北地区振興に対する良好な雰囲気と社会的な支持を形成するようにする。
    実行の中期で評価を行い、国内外環境変化と計画の進展情況、実施中に出現した重大な問題に対して、適切に対応を調整して、確実に計画が実施できることを保障する。
<<日中東北開発協会>> 〒102-0071 東京都千代田区富士見1-1-8 千代田富士見ビル2階 TEL:03-5226-2230 FAX:03-5226-7221