2015年の中国における輸出入は8%減少、輸出は米ドル試算で2.8%減少、人民元試算で1.7%減少、輸入は13%減少。山東省の輸出入は12.8%減少、輸出は米ドル試算で0.5%減少、人民元試算では0.7%増加。税関の公表は人民元試算のデータであるが、対外には為替状況を踏まえ米ドル試算ベースを使用。中国は全世界の貿易総額の13%を占め、2.1ポイント増加。山東省は中国の貿易総額の中で、0.25ポイント増加、輸出が伸びている。輸入の減少は、主に原材料(原油、大豆、鉱石など)の値下がりが原因。全国で見れば輸入量は増加、山東省は量も減少。
日本との貿易額も減少。アメリカ、韓国、ASEANとの貿易額は増加。EU、日本は減少。製品別では、機械電子設備は増加、紡織服飾、農産品は減少。日本との貿易額減少は主に為替が原因。総じて、穏健。
2016年は「第13次5カ年計画」の1年目、経済は「新常態」にある。昨年の山東省GDPは8%程度。今年の中国貿易額はGDPと連結せず、全世界の貿易額に占める割合を減少させないことが目標。山東省も中国の貿易総額に占める割合を減少させないことが目標。そのために山東省は1~2%の微増が必要。
・第18回中国山東省輸出商品展示商談会の紹介
今年で18回目を迎え、約200社の参加を見込んでいる。製品は紡織製品や日用品などに加え、2014年から文化製品、伝統工芸品(筆、瑠璃製品、草・柳編み製品、装飾品など)の展示を開始。効果は回を重ねるごとに手ごたえを感じている。