2009年10月 上海事務所発
2009中国南通港湾経済懇談会が9月22日から24日までの間、南通市南通体育展覧中心体育館にて開催された。今回、この懇談会(中国語:洽談会)に参加する機会を得た。ここにその様子を簡単に紹介したい。
今回の懇談会で出席したのは以下の3活動である。
①港湾経済懇談会開幕式
②南通経済技術開発区及びその他開発区の展示会
③蘇通科技産業園投資環境説明
① 港湾経済懇談会開幕式では、南通市丁大衛市長の開幕宣言や、南通市に外資系企業として中国最大規模となる投資を行っている王子製紙篠田和久社長の祝辞等に続き、南通市の投資環境についての紹介があった。南通市では2008年5月に蘇通長江公路大橋が開業し、同月国務院温家宝総理によって江蘇省沿海部の開発を新たな成長ポイントする旨の指示が出され、今年6月には「江蘇沿海地区発展計画」が国家戦略となったことが紹介され、今後ますます南通市の投資地としての魅力が高まっていくことが紹介された。
開幕式の様子
② 展示会では、南通経済技術開発区を始め、南通市が管轄する3市2県4区内の洋口港経済開発区等の13の開発区の状況が展示されていた。
南通市の各開発区の展示場。一般市民にも公開されていた。
③ 蘇通科技産業園区は、南通、蘇州、シンガポールの3社の協力により、南通経済技術開発区の一角に当たる蘇通大橋のふもとに作られた、新しい工業団地である。各地からのアクセスでは、蘇州から100km、上海虹橋空港から120km、上海浦東空港から150kmとなっている。現在新たな鉄道建設も進んでおり、上海1時間経済圏に属するという説明もうなずけた。
多くの参加者があり、大いに今後の可能性を感じた。
南通市は沿海の江蘇省内の都市といっても、長江が渡ることが障害となり、鉄道や高速道路が整備された蘇州、無錫等に比べて、やや発展の速度が遅かった印象があった。しかし、蘇通大橋の開通をきっかけに、上海1時間経済圏の仲間入りを果たし、また「江蘇沿海地区発展計画」が国家戦略となり、連雲港~塩城~南通までの江蘇省沿海部の開発が見込まれることで、南通市の発展も新たな段階に入ったといえる。蘇通科技産業園の開発についても、蘇州工業園区での成功体験を利用することができるであろうし、同市の今後の可能性を大いに感じられた訪問であった。
■ 参考
・南通経済技術開発区管理委員会招商局
住所:郵便番号226009 中国江蘇省南通経済技術開発区中央路29号
電話:+86-513-8359-7952 FAX:+86-513-8592-0022
・南通経済技術開発区ホームページ http://www.netda.gov.cn/
上海事務所 所長代理:山岸瑞彦